「空いたドラム缶をグラインダーでカットする時は内容物に関わらず水を満タンにしてから始めることを約束してくれ。」
このようなツイートが注目されました。リプ欄や引用リツイートには、水を入れないでグラインダーでカットしたために起きた爆発事故が投稿されていますが、かなり怖いです。火傷や体の一部がなくなったという人や、「実際に死人も出てる」という件も。
「これ丁寧に鉄腕DASHさんでも言ってましたね」
「死にたくなかったらこれはまじで面倒くさがらずやった方がいい」
「約束してくれ。(吹っ飛びかけた)」
「やる機会はないと思うけど 知ってて損はない!🤔」
などというコメントのほか、追記の注意点も多く寄せられました。
「ただし、濡れたまま金属刃以外の刃で切らないと約束してくれ。濡れてたり衝撃が刃にかかった状態だと刃が回転に負けて悲惨な目に会うぜ。」
「ガス溶断でも同じ理由で一度洗浄してから水で満たして切って欲しいんだぜ」
「ボンベ系でBBQ台作る時もw 手足吹っ飛ぶし、下手すれば死ぬ( ˙▿˙ )」
「そしてグラインダーなどの切断工具を使う時は耐刃手袋で手を保護するのも約束してくれよな。」
ツイートした「イシタカ|林業とやまめ(@ishidatakahisa)」さんに、詳しくお話を聞きました。
──どうして水を満タンにするのか、教えてください。
ドラム缶の中に可燃性のガスが溜まっている場合、グラインダーの火花から引火して大爆発する恐れがあるためです。水を満たしてガスを外に追い出せばその恐れはなくなります。
──なるほど。それは誰かに教えてもらったのですか?
鉄工所の社長をやっていた知り合いから教えてもらいました。
──ほかに、ドラム缶をカットするときに注意したほうがいいことはありますか?
手袋や防護メガネ、燃えにくい服装などの安全装備を着用することが必要です。
──「カットしたドラム缶はバリで怪我をしないようにゴムパッキンで養生しました」とツイートされていましたが、こちらのドラム缶は何に使われるのですか?
ドラム缶風呂を作りました。私がやっている民泊のお客様に利用してもらう事が目的です。
──写真を見ると、自然の中のドラム缶風呂がとっても気持ちよさそうです!
神奈川県山北町の山深い源流で、やまめを育てながら自然体験ができる民泊を営んでいます。よかったらぜひお越しください。
◇ ◇
厚生労働省「職場のあんぜんサイト」の労働災害事例には、ドラム缶爆発関連の事故が複数掲載されています。
「ドラム缶等密閉容器をバーナなどで加熱、切断の作業を行う場合は、危険・有害物を確実に排除し、空間部に水または窒素のような不活性ガスを封入したのちに、加熱などの作業を行うこと」
「化学物質が入ったドラム缶、または、引火性物質が入っていた空容器には缶内に爆発危険性のあるガスまたは蒸気が残存しているおそれがあることについて作業者に対して安全教育を十分に行うこと」
などの同種災害防止のための対策が記載されています。ぜひ参考にしてください。
■厚生労働省「職場のあんぜんサイト」 https://anzeninfo.mhlw.go.jp
■イシタカさんの民泊「ペガススの家」 https://pegasus.eyado.net