ツイッターにアップされた繊細なレースのドレスが話題を呼んでいます。実はこれ、100円ショップの材料だけで作られたドレスなんです。
投稿者のRITENUTObytac(@ritenutobytac)さんは衣装デザイナー。ドレスを作った経緯など、RITENUTObytacさんにお話を聞きました。
投稿者は衣装デザイナー、話を聞いた
RITENUTObytacさんは、ロンドンへ留学後、ファッションデザイナーを経験。帰国後は衣装デザイナーに転身し、CMやミュージックビデオ、映画、舞台等の衣装を手掛けています。眠ることをコンセプトにした謎の架空ファッションブランド「Né mui(@Nemuiofficialzz)」を展開するほか、「素材、衣服の可能性を模索した衣服作品」も制作しており、今回のドレス制作もその一環だったといいます。
ドレスの材料は100円ショップで買い集めた、カーテンレース、タックフリルリボン、綿刺繍レース、綿レース、ファスナー、レース糸など。制作費用は税込110円の商品が25点で2750円、10時間ほどで完成したというから驚きです。
ドレスを作ったきっかけについて、「高価で美しい素敵な生地で衣服を作る事も素敵ですが、安価なものでも素敵な物はあり、また使用の仕方デザインによって安価なものでも高価なものに負けないくらい素敵なものになるのでは!という考えから始まった挑戦になりました」と、RITENUTObytacさん。
さらに、「固定概念に囚われないクリエイションを目指している為、その為の一つとして価値、価格に騙されずそのものの本当の価値、魅力を引き出したいと常々思っています」と思いを明かします。
そんな思いを込めたドレスをツイッターにアップしたところ、その仕上がりの美しさと「材料はすべて100円ショップ」というギャップからか、約1万回リツイートされ、大きく拡散されました。また、ドレスからRITENUTObytacさんの思いが伝わったようで、コメント欄には「すごすぎる、めっちゃかわいい」「プロは素材を選ばないんだな」「100円ショップの材料だけとは到底思えない」と絶賛の声が相次いでいます。
最終的に投稿は6.1万いいねがつくほどの反響に。それについてRITENUTObytacさんは、「正直なところ、ここまで広がるとは予想もつかず、たくさんの方に見ていただけた事、本当に感謝しております」と喜びを明かします。さらに、「固定概念、誰かが決めた価値、ルールに囚われず自由で楽しいクリエイションが広がる事を願います」と、クリエイターとしての願いを込めました。