コーヒー粉をキッチンにぶちまけ→粉を払うと猫の足跡が浮かび上がった!→肉球や状況から被疑者特定へ

竹内 章 竹内 章

コーヒーの粉をこぼしてしまったシンク台。慌てて掃除をしたらちっちゃな足跡が浮かび上がってきました。思わずほおを緩めてしまいそうな、猫さんのかわいい忘れ物。猫と一緒の暮らし、いいニャア~。

「月の淀む処」「人喰観音」「氷室の華」「やみ窓」などの著書があり、怪奇幻想小説の次代を担う作家として注目されている篠たまきさん。「コーヒーの粉をキッチンにブチまけてしまいました。慌てて粉を払ったら不審な足跡が浮かび上がりました。これ、お巡りさんが白い粉ポンポンで指紋を取るのと同じ?」という猫好きさんにはたまらないエピソードを投稿しました。

キッチンに侵入したのは何者なのでしょうか。写真の足跡は比較的新しいようで、侵入者はまだ遠くには逃げていないもようです。篠さんによると、侵入者はその後、身柄確保されたましたが、黙秘を続けたままたらふくご飯たべて寝ていたそうです。いいなあ、この平和な展開。「黒蜜樹三郎(くろみつの じゅさぶろう)」と「夢野吟多郎詩之助(ゆめの ぎんたろう うたのすけ)」と名付けた保護猫2匹を飼っている篠さんに聞きました。

ーーあまりに足跡がかわいいので現場保存したいです!

「やむを得ず、すぐに掃除してしまいました。なにしろ場所がシンク台の上で、調理器具を置く必要性がありましたので」

ーー実際にキッチンは猫は立ち入り禁止ですか

「ツイートではふざけて「キッチン不法侵入」「不審者」などと表現しておりますが、キッチンは猫立ち入り禁止ではありません。人間の食べ物に興味を示さない猫たちということもありキッチンの出入りもシンク台への飛び乗りも自由です」

ーー猫たちとの暮らしについて

「「ちょっと一休み」くらいの感じでソファに座ると、猫が両側から寄って来て膝に乗ったり寄りかかったりで、立てなくなることがしょっちゅうです。そのまま座り込んでしまい、仕事や家事の効率が非常に悪いのですが、猫にくっつかれる自分は幸せなのだなあ、としみじみ思ってしまう日々です」

「じゅさぶろうは若い頃は、私が帰宅すると必ず玄関で出迎えてくれました。「私が帰った時も寝てていいよ」と言っても、必ず正座でお出迎えでした。近年は足腰が弱り、お出迎えはしなくなりましたが、帰ったら一番に彼に「ただいま」をしています。ぎんたろうの場合は、玄関で私の足に突進したり、転がってお腹を見せてゴロンゴロンしたりします。勢いで外に転がり出しかけたことが何度かあるため、脱走防止扉を設置するはめになりました。玄関のお出迎えも猫によって個性があるのだなあと思うと微笑ましいです」

「やみ窓」(角川ホラー文庫)、アンソロジー「ヴァケーション 異形コレクションLV」(光文社文庫)が発売中という篠さん。「読者様のお心にくっきり足跡を残せたら嬉しいにゃ。(小説の中に猫は出てきませんが…)」とツイートしています。なお、篠さんは、浮かび上がった足跡は、ぎんたろうくんのものとリプで明かしています。

 

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