iPhone15は待つべき? iPhone14を買うべき?…買取業者に聞いた、損をしない機種選びと買い替えのタイミング

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もうそろそろ気になる…次期モデル「iPhone15」

毎年秋口に大きな話題を呼ぶ新型「iPhone(アイフォーン)」。次期モデルは「iPhone15」となりそうです。これから詳細が明らかになれば、機能のアップデートを見ながら「買い替え」を検討する方が増えてきます。

しかし、「iPhone」の価格は年々高騰する傾向で、大きな出費…。iPhoneの買い替えの元手として、手持ちのiPhoneを下取りに出す予定の人もいると思いますが、買取価格は上下が激しく、いつ買い替えるのがベストなのか悩みは尽きません。人によっては数カ月先の「iPhone15」発売を待たず、現行最新モデルの「14」を買ったほうがよいケースもあるでしょう。

損をしない買い替えのタイミング、機種選びの方法などについて、iPhone専門の買取業者(ハピネスネット・和田通信株式会社)に聞きました。

「14」を買うべき? 「15」の発売まで待つべき?

2022年12月時点の調査では、男女300人のうち6割が「iPhone15の発売を待つ」と答えていました(Happy iPhone・合同会社リュミエール デスポワール調べ)。2023年5月時点では、買取業者はどう見るのでしょうか。「もちろん『最新のものが欲しい』という方は一定数いらっしゃる」ことを前提に、ハピネスネットのコメントは次の通りでした。

「結論からいえば、いま買い替えたいのであれば、『iPhone15』を待たずに『14』を買うことをおすすめします」

その理由として、

「もちろん、最新モデルへの期待があると思います。しかしiPhoneのアップデートは毎回大きなインパクトがあるわけではありません。近年の大きな機能追加は、なんといっても『iPhone10』で採用されたFaceIDでしょう。『12pro』のナイトモードも非常に便利なカメラ機能追加でした。一方で、同じカメラ機能でも『14』のシネマチックモードなど、使いどころが実は多くないアップデートもあります。『12』以降の5G対応も話題を呼びましたが、大都市で暮らしていなければ特に効果を実感できませんでした」

とのことでした。

「iPhone15」でも、カメラのクオリティが少々高くなる、タッチパネルが滑らかになる、動画が見やすくなる…くらいのアップデートになるのであれば「14」と大きく違いがないといえるかもしれません。噂されている「コネクタがUSB-Cに変更」の影響は未知数ですが、「14」もしばらくは充分現役であり続けそうです。

中古iPhone、売る・買うならどのタイミング?

「iPhone14」は定価119,800円から。「15」も同等以上の価格帯が予想されます。その購入費用にあてる王道は「手持ちのiPhoneの売却」です。売るならどのタイミングが一番高値になり、中古で買うならいつが最もお得なのでしょうか。

「iPhoneの買取相場は、新機種発売の例年『9月』に、旧機種が最も大きく値下がりします。発売2カ月もすれば市場に中古が出回って、15%程度(2~3万)は価格が下がります。つまり手持ちのiPhoneを『売る』なら『15』発売直後、できるだけ早く。逆に中古iPhoneを『買う』なら発売2カ月後以降がお得になりやすいと言えます」

iPhoneは発売前にリーク情報が出回るものですが、その情報によっても相場は変動するのでしょうか?

「事前にリーク情報が出ても、発売日が発表されても、中古相場価格に影響はありません。あくまで『発売後すぐ』がポイントです」

初心者がやらかしてしまう「買取価格が暴落するミス」

iPhoneを買取業者に売る際、キズや画面割れがあると、買取価格が下がってしまうことは常識です。しかしそれ以外にも、気づきにくい部分で価格を下げてしまう『ミス』があるといいます。

「気づきにくいミスは『バッテリー劣化』です。買取業者は必ずチェックする重要なポイントです。iPhoneのバッテリーの最大容量は、80%を切ると一気に相場が下がる場合が多いため、よく注意いただきたいですね」

バッテリーの最大容量は、購入時の100%から通常利用で2年経過すると80%まで下がり、一度減ってしまうと戻すことはできません。できるだけバッテリーを消耗させない方法はあるのでしょうか。

「まず、充電回数をおさえること。頻繁にコードを抜き差しせず、充電は1日1回にすることをおすすめします。また、残り20%くらいで充電をはじめ、80%~90%ほどで止めておくと劣化しにくいと言われています」

バッテリーの最大容量は、設定>バッテリー>バッテリーの状態と充電、で確認することができます。そして、他にも絶対におすすめしない使い方が...。

「いずれ売るつもりなら、街中のiPhone修理屋さんでガラス割れを修理する・バッテリーやボタンを交換するなどは避けましょう。多くの交換パーツが非純正品であり、買取時の検品で大きくマイナス評価になります。特に非純正品のバッテリーは、『最大容量』が表示されず、ジャンク品として査定されることもあります」

いきなりジャンク認定...これは落とし穴です。純製品で交換するにはアップルの加盟店へ。「AppleCare」に加入することで修理費用を抑えることも要検討です。

   ◇   ◇

もはや、毎年秋のイベントともいえそうなiPhone新機種発売。

賢く購入するために、手持ちのiPhoneを売る・買うタイミングと、日ごろの使い方は意外に重要でした。
もちろん、旧機種iPhoneをお得に手に入れるためにも、徹底的に品質チェックする買取業者は役に立ちそうです。現在市場にもっとも多く出回っているのは、いまでもじゅうぶん活用できる「iPhone11」シリーズだそうですよ。

   ◇   ◇

【取材協力】
▽中古iPhone通販『ハピネスネット』
https://happinessnet.co.jp/

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