大量の水しぶき 姿が見えない何かが水田に!「龍神様!?」「妖怪」「わわわ」目撃動画にネット震撼

金井 かおる 金井 かおる

 福島県で農業に従事するTwitterユーザー「田舎小僧オジさん」(@JOB_fukushima)さんが「おぉおぉおぉおぉおぉおぉお」という驚きの声とともに公開した動画が注目を浴びています。

 動画には水田の中を姿が見えない何かが勢いよく走り回るような様子が収められています。5月25日に投稿後、再生回数は30万回を超え、ユーザーからは「わわわ」「生き物が泳いでるんかと思った」「動物が暴れてるみたい」「魚が泳いでる?」「龍神様!?」「妖怪」「神秘的〜」「みごとです」など声が上がっています。正体はーー。投稿者さんに話を聞きました。

投稿者さん「水道管が破裂?」→実は…

 ──動画を撮影したのはいつですか。

 「5月25日の午前11時ごろです。福島県の県南地域で、稲作のほか夏はトマト、冬はレタスを栽培出荷しており、午前中の作業を終えて家に帰る途中のことでした」

 ──見た瞬間、何か分かりましたか。

 「軽トラックを運転中に田んぼから大量の水しぶきが飛んできて、最初はパニックで水道管でも破裂したのかと思いました。すぐ横が空地だったので、車を止めて確認したところ、2メートルほどの高さの水柱が回転していたのですぐに『つむじ風』だと分かりました。車から降りてスマホを構えている間につむじ風は一瞬消えてしまったのですが、再び水面が渦を巻き出したので慌てて録画を開始し、映像に収めることができました」

──投稿が拡散しています。

 「投稿後、1日くらいは見慣れたフォロワーさんしか反応していなかったので、ここまで拡散されるとは思っていませんでした。植えたばかりの苗が抜けてしまうと心配する人や、オタマジャクシの大群かと思う人、てんぐや龍神様だと言う人や、ドローンが墜落したのかと思ったなど、いろんな感想が見られて面白いです」

 苗を心配するユーザーに対し、投稿者さんは「そこまで強い風じゃなかったので無事でしたね! これがもう少し強いじん旋風と呼ばれるクラスになると運動会のテントが飛ばされるよな被害が出るようです...何事もなくて良かったです」と返答しました。

 ちなみに、気象庁のホームページによると、じん旋風は「晴れた日の日中などに地表付近で温められた空気が上昇することにより発生する渦巻き」。つむじ風は「地形や建物などに風が当たった影響で地表付近に発生する渦巻きで、寿命は短く、被害が生じることはまれです」。つむじ風はじん旋風に含まれる突風の一種で、いずれも「積雲や積乱雲に伴うものではありません」(気象庁ホームページより)。

 投稿者さんが動画を撮影した5月25日の福島県の天気は「上空の寒気や気圧の谷の影響により、大気の状態が非常に不安定」でした。同日夕方には、同県二本松市で竜巻まで発生し、普通自動車が横転する被害もありました。

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