「アクセルとブレーキ」ペダルの踏み方どれが正解?自動車教習所の動画が話題 安全な踏み方は?

はやかわ リュウ はやかわ リュウ

「ペダル操作も人それぞれと思う。『わたしは①である』」というつぶやきと共に、 栃木県那須烏山市にある自動車教習所「烏山自動車学校」の教習指導員、安全運転補完計画ユズリアイ(@projectyuzuriai)さんがTwitterに投稿した、合計4タイプのペダル操作の動画に大きな注目が集まりました。

①:右足全体をそれぞれのペダルに移動させる「横移動」タイプ。②:アクセル下のフロアに置いたかかとを支点に、つま先だけを移動させて踏む「アクセル支点」タイプ。③:ブレーキペダル下のフロアに置いたかかとを支点にした「ブレーキ支点」タイプ。④:アクセルとブレーキの中間位置のフロアに置いたかかとを支点にした「アクセルとブレーキの中間支点」タイプ。

それぞれのペダルの踏み方について、リプ欄には多くの反響が寄せられました。

教習所で習うのは①。他のタイプは…?

「ずっと①です。教習所で、②と③は危険だから禁止されていました」
「クルマによってペダルレイアウトが違うのでいちばんやりやすい踏み方をします」
「②や③だとフロアマットに穴が開いたり靴のかかとがすり減ったりしますね」
「ボクは③タイプ。足が大きいのもあるけれど、FRや旧車は足元が狭いからです」
「ATで③です。右脚が少し悪いので①はブレーキ遅れそうで怖いから」

リプライにもあるように、現在、全国の自動車教習所で習うのは、①。②や③④は急ブレーキをかける際、ブレーキを強く踏み込めないため危険だと指導されます。しかし、実際はペダル位置の違い、運転者の体型など、事情はさまざまです。

それぞれの踏み方と事情がある中、果たして正解は?「わたしは①である」とツイートしていた安全運転補完計画ユズリアイさんにお話を伺いました。

大事なのは「自分がいちばん踏みやすい方法」

ーー教習所では①の「横移動」タイプが正しく、②③④のように、フロアにかかとをつけた状態でブレーキペダルを踏んではいけないと習います。実際はどの方法でペダルを踏んでも構わないのですか?

「教習所で習う、かかとをつけずに右足全体を横移動させる①の踏み方は、乗用車やトラックなど、どのような車に対しても適応しやすい踏み方と言えます。しかし、足の大きさや身長などの体格、膝や足首などの関節の柔らかさ、車によって異なるペダルの配置など、さまざまな要素によって、教習所で習う方法では踏みにくい場合もあります。したがって、運転する車に応じて、自分がいちばんペダルを踏みやすい方法が最適となります」

ーー逆に、「これは絶対NG!」というペダル操作はありますか?

「ペダル操作で大事なことは、操作に適した靴を選ぶことです。サンダルや下駄、靴底が厚いものなどは、ペダル操作にミスが生じる場合があります。講習受講者で、右足が使えないために左足でアクセルとブレーキ操作を上手に行われている方がいらして、感心したことがあります」

「アクセルとブレーキ」を踏み間違えないために

ーーブレーキとアクセルの踏み間違い事故も多いですが、事故を防ぐコツは…?

「久しぶりに運転する時や、初めて乗る車を運転する時は、事前に必ずペダルの位置を目で見て確かめておくことが大事です。また、実際に運転する前にアクセルとブレーキを何度か踏み変えたり、急ブレーキをかけられるかどうかなどを試しておくことも有効な方法になります」

◇ ◇

例えば小柄な女性の小さな足では、②③④の踏み方では操作が困難かもしれません。いずれにせよ、どんな時も譲り合う心の余裕を持ち、それぞれに合った方法で適切にペダルを操作し、安全運転を心がけることが大切です。

■烏山自動車学校(安全運転補完計画ユズリアイ)のTwitter

■烏山自動車学校のホームページ

■烏山自動車学校のYouTubeチャンネル「安全運転補完計画ユズリアイ」

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