「こんな奴もいるのか…」カクヨム作家が注意喚起 「悪意でしか承認欲求を満たせないのか」怒りの声が殺到

はやかわ かな はやかわ かな

「たまたま、本当にたまたま見かけたんだけど。こんな奴もいるのか……。感想に左右される作者さん。鋼メンタル、おススメですよ」とつぶやき、書峰颯(@hayate_kakuyomu)さんがTwitterに投稿した画像が話題になりました。

そこに写っていたのは、Yahoo!知恵袋に寄せられた驚くべきコメントでした。

「小説家になろうというサイトで感想欄で辛辣なコメントをして、執筆意欲をなくさせるのがひそかな私の趣味です。実際多くの人が更新をしなくなりました。そこで質問です。作家の執筆意欲を奪う感想はどんなものがいいですか?」

お前のこと誰が好きなん?

他人の努力を妬み、悪意でしか承認欲求を満たせない愉快犯の発言に、怒りのリプライが殺到しました。

「普通に情報開示請求からの訴訟やろ」
「こういう事でしか承認欲求満たせないのか…」
「うらやましいな…ヒマそうで…」
「お前のこと誰が好きなん?」

またリプ欄には、「そんなんで折れるやつ向いてないだろ」「淘汰圧として必要」「それも含めて評価」といった、辛辣な声も寄せられました。

今回のツイートを投稿した書峰颯さんは、『カクヨム』などで小説を執筆中の作家さん。書峰颯さんの小説『だから僕達は幼馴染を辞めた』のコミカライズ作品が、5月19日からコミックシーモアより配信されます。

自身も読者からの「感想」を受け取る立場だからこそ、「鋼メンタル」の必要性を語る書峰颯さんに詳しく伺いました。

作家はただ一言の感想でも嬉しいのに…

ーーツイートされていた「投稿」を見た時のお気持ちは…?

「私自身、小説投稿を始めて4年ほど経ちますが、似たような経験は大なり小なりありました。投稿開始直後は読者数も少なく、たった1つの感想でも、『やった!』と喜んで感想欄をクリックするのですが、そこに悪意のあるコメント……例えば『つまんね』みたいな一言だけがあった時は、恥ずかしながら、その作品の投稿を辞める、いわゆる『エタる』こともありました。ですので、この投稿を見つけた時は、『コイツ……』と思いました。たった一言の感想でも喜んでしまうのが作者ですから、それを悪用するなんて許せないと思いました」

ーーリプライの中には、「こんなんで折れるやつ向いてない」といった辛辣な声もありましたね。

「彼らはきっと、そういったコメントの経験者なのだと思います。自分だって乗り越えたのだから、貴方も負けるな、といった裏の意味があるのだと、私は思います」

辛辣な感想が来たら→「あのツイートだ!」と思い出して

ーー悪意にはどう対処するべきでしょうか?

「無視、もしくはブロックするのがいちばんいいです。または、サイトの運営に頼ることが効果的です。私も以前、運営様に頼り、コメントかレビューのどちらかを削除してもらった記憶があります。とにかく相手をするだけ無駄ですから、その熱意を作品に向けた方が良いと断言できます。今回私がツイートしたような方も少なからずおりますから、辛辣なコメントが来たとしても、『あ、あのツイートのか』と思って頂ければ幸いです」

◇ ◇

今回の投稿に対して、読者側からも、「お前かーー!ワクワクしながら読んでた小説の、途中で更新が途絶えた絶望感がどんなもんかわからすぞーー!って気持ちになるね。更新を毎日の心の支えにしてる読者もいるんだぞう(涙)」といった、憤りのリプライも寄せられました。

感想やコメントは、「読まれている」証です。しかし、悪意ある人物は、あえて閲覧数やコメントが少ない人を狙って攻撃してくる傾向があるため、注意が必要です。

■書峰颯さんの小説『だから僕達は幼馴染を辞めた』

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