2024年新小学1年生の「ラン活」最前線…軽くて、見た目も憧れのカタチ!「布製ランドセル」専門ブランドも登場

かわた まい かわた まい

来春2024年4月に小学校入学を迎える子どものランドセル選び「ラン活」が、最盛期を迎えています。

一般社団法人日本かばん協会に属するランドセル工業会は、2023年4月に小学校へ入学する児童を持つ親を対象に、ランドセルの購入に関する調査を実施し、その結果を発表。

「ランドセル選定における重視点と決めて」に関して、購入前・購入後に意識されていたのは例年の調査と同様に「子どもの好きな色かどうか」でしたが、昨年に比べて増加しているのが、3位「軽さ」4位「丈夫さ」などの機能性の項目の割合。昨今の「教科書重すぎる問題」を受けてか「機能性」を総合的に判断される傾向が見受けられるそうです。

そんな「機能性」重視とみられている2024年のラン活。ひと足先にランドセル選びを終えた親子から「すっごく軽い!」「新感覚」とSNSで話題になっている商品があります。その中のコメントで多く見られるのが「リュックサックのように軽いのに、見た目はランドセルのようなのが嬉しい〜」という意見。

見た目はランドセル、軽さはリュックサック。新しい「布製ランドセル」が選択肢のスタメンに?!

近年、軽さを求めて、リュックサックを通学かばんに使うことが注目されています。ただ、持ち運びがしやすい反面、ランドセルとは異なるカジュアルなデザインに「学校側はOKなのか?」「周りから浮いてしまわないか...」という保護者の懸念もありました。

そこへ、みんなの憧れであるランドセル特有の丸いフォルムを継承した「布製のランドセル」が登場しました! また今期は、同様のモデルを製造する企業が急増したこともあり、ついに「布製ランドセル」が選択肢のスタメンとなったようです。

今回、その先駆け的存在「NuLAND(ニューランド)」(本社:東京都渋谷区)代表の岡本直子さんに開発ストーリーを聞きました。

NuLANDの商品は、約930gという軽さと柔らかさで子どもたちの体にかかる負担を大きく軽減することに成功。それでいて、見た目はそのままランドセルなので通学風景にもスッと馴染みます。フルオープンできて、幅拡張可能かつ内側には便利なポケットも。

そして「環境にも負荷をかけないようにつくりたい」という思いから、循環型社会に適応したリサイクルポリエステル「RENU(レニュー)」を使用。まさに、「子どもたちの未来を想う気持ち」が詰まったスクールバッグとなっています。

リアルな体験から生まれた「新感覚の布製ランドセル」

「このNuLANDが誕生したきっかけは、2020年の息子の小学校入学です。夏場は汗だくで、持ち物が多く両手がふさがる我が子の姿に何とかしてやりたいと。そんな時にリュックで通うお子さんを見かけて『なんだ、リュックでよかったのか〜』と探すも、理想のかばんは見つけられませんでした。軽量で使いやすいことはもちろん、日本の伝統的なランドセルの形を踏襲した商品をつくりたかったのです」

岡本さんら現役ママで構成された商品開発チームは、小学生とその保護者との意見交換を何度も重ね試作品を製造する……この繰り返しだったそう。そして、思い立ったその日からわずか8カ月後には、「新時代のランドセル、NuLAND」を販売スタートさせていたのだから仰天です。

「リリース後もユーザーの声には常に耳を傾けています。『こんな商品や機能があったらいいな』という要望があればすぐに形にしたいので! 例えばレインカバーや補助ベルトなどは、お客様のご要望から数カ月後には完成させ、すぐに販売しました。既にランドセル本体をご購入いただいた方も沢山いらっしゃったので、お客様全員にDMでお知らせをし、なんとか入学前の納品に間に合うように追加の注文も承りました」

一般的にユーザーの声を反映させるのは、来期へ持ち越しとなることが多いなか、「お客様に鮮度の高いものを提供したい」という熱意からなる迅速さには感服です。常にベストの商品を提供できるように、細やかな改良も続けていくとのことでした。

NuLANDは、代官山にある直営サロンと全国主要都市の百貨店で、展示販売会を行っており、「実物を見たい!」というリクエストに応えて、現地に足を運べない方には2泊3日のレンタル販売サービスも実施中。

これからも、同様の商品を扱うメーカーはさらに増えると予想されます。新時代のスタンダードになりうる「新しい価値観の布製ランドセル」、これからラン活をするご家庭は必見です。

▽NuLAND(ニューランド)
https://nuland.jp/

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