さすが”人情の街”!?…最も幸福度が高いエリアは「近畿エリア」 全国2394人に聞いた「幸福度調査」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

タメニー株式会社(東京都品川区)は、全国の20~60代の男女2394人を対象とした「幸福度調査2023」の結果を発表しました。同調査によると、最も幸福度が高いエリアは「近畿エリア」でした。また、未婚者よりも既婚者のほうが幸福度が高いことも分かったそうです。

調査は2023年3月にインターネットで実施されました。なお、居住地エリアは、北海道、東北、北関東、南関東、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州の10エリアに分けており、「家族との関係」「パートナーとの関係」「自身の金銭面」「自身の仕事(働き方)」「現在の住環境(利便性・治安)」「自身の健康状態」の6項目における幸福度を調査対象者に50点満点で採点してもらい、幸福度を算出したといいます。

まず、「全体の幸福度」の平均は25.18点という結果になりました。そのなかで、最も高かったのは「家族」の31.88点、対して最も低かったのは「金銭面」の19.79点で、10点以上の差が出る結果となりました。

男女別にみると、「男性」(24.79点)よりも「女性」(25.58点)の方が高かったものの、項目別に見ても男女間で大きな差は見られませんでした。エリア別では、特に「東海エリア」で、「男性」(24.12点)、「女性」(26.91点)と男女間の差が大きくなっていました。

また、年代別の集計結果では、「60代」(26.31点)が最も高く、次いで「20代」(26.15点)、「30代」(25.46点)、「40代」(24.11点)、「50代」(23.95点)と続き、60代を除くと、若い世代の幸福度が高い傾向になっています。なお、60代は「自身の金銭面」(22.80点)、「自身の仕事(働き方)」(23.14点)、「現在の住環境(利便性・治安)」(29.80点)の項目でも最も高くなっていました。

さらに、既婚者(1216人)・未婚者(1178人)別の集計結果では、すべての項目で未婚者よりも既婚者の幸福度が高いことが判明。「パートナー(配偶者・恋人)との関係値」では、未婚者にはパートナーがいない人も含まれているため、既婚者が高くなっていますが、「金銭面」「仕事(働き方)」「住環境(利便性・治安)」「健康状態」においても既婚者が未婚者を上回っています。

続いて、エリア別では「近畿エリア」(26.08点)が1位に。「家族」(33.02点)と「パートナー(配偶者・恋人)」(25.43点)の2項目で最も満足度が高く、「金銭面」(21.22点)、「住環境(利便性・治安)」(28.11点)の2項目も全体の2位になっており、“人情の街”と言われることが多い関西は、人付き合いに関する項目を中心に高評価となっています。

回答者からは、「家族との関係が充実しており、仕事も金銭面、労働環境も安定していて満足している」(30代男性/既婚)、「家族や夫、健康や生活環境などに関して、概ね満足しており、大きな不満はない」(60代女性/既婚)、「おおむね生活に不便や不自由さは感じておらず、人間関係にも恵まれているものの、給与の低さは悩みの種」(20代女性/未婚)といった声が寄せられていました。

続く2位は東京を含む首都圏エリアの「南関東エリア」(25.77点)。全国でも平均年収の高いエリアで、かつ世界トップクラスの乗降者数を誇る駅が多数存在することから、「金銭面」(21.62点)、「住環境(利便性・治安)」(29.34点)の2項目で1位を獲得。そのほか、「仕事(働き方)」(22.01点)は2位、「健康状態」(26.45点)は3位と高い結果になっています。

回答者からは、「それぞれそんなに不満はなく、おおむね良好なので」(30代男性/既婚)、「人、物、お金等とくに困ることなく生活できている」(60代男性/既婚)、「日本人の平均年収ぐらいは稼げているので、とくに経済的に苦しいことはない」(30代女性/未婚)といった声が寄せられていました。

3位には「四国エリア」(25.64点)がランクイン。新型コロナウイルスが蔓延した2020年以降、積極的にワーケーションの受け入れをしたことからか、「仕事(働き方)」(22.90点)に関する項目で1位を獲得しました。

回答者からは、「地方の小さな町だが街中で便利。満足している」(40代女性/既婚)、「欲を言えばもう少し金銭的な余裕がほしいけれど、それも家族の仲の良さでカバーできている」(50代女性/既婚)、「収入面以外はとくに不満がない」(30代男性/未婚)、「とくにそれぞれに対してストレスを感じることがない」(30代女性/未婚)といった声が寄せられました。

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最後に、既に子どもがいる人を除いた1370人に対して、「将来子どもが欲しいと思いますか」と聞いたところ、39.05%の人が「子どもが欲しい(欲しいけど難しい含む)」と回答。そのうち、「欲しいけど難しい」の理由としては、「年齢を考えると難しい」(5.98%)、「金銭面を考えると難しい」(4.38%)などが目立ちました。

なお、「欲しくない」(41.02%)と回答した人を年代別にみると、「20代」(22.63%)と「30代」(25.26%)で約半数を占める結果となっています。

また、既婚・未婚者別では、既婚者で子どもがいない357人のうち、55.44%の人が「子どもが欲しい(欲しいけど難しい含む)」と回答。なお、「欲しいけど難しい理由」としては、「年齢」(8.12%)、「金銭面」(8.68%)などが上位に挙げられています。

一方、未婚者で子どもがいない1013人では、45.11%の人が「子どもは欲しくない」と回答しており、その理由として、「収入が増加する見込みがないから」(30代男性)、「結婚自体がしたくない」(20代女性)、「お金に余裕がないため、母親になる自信がない」(30代女性)といった声が寄せられたそうです。

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【出典】▽タメニー幸福度調査2023

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