「日常風景にCGを合成してます!」
VFXアーティストのきむらえいじゅんさん(@kuro_40)が、Twitterで公開した自身の映像作品が話題になりました。
ツイートで紹介されたのは、『タワーPCマンション』、『「白線から落ちたら負け」のデスゲーム』、『押しボタンの隠しコマンド』、『メカ・コーラ』の4作品。
いずれも、ありふれた日常が突如として幻想的な世界へと変貌を遂げてゆく映像美に、驚きながらも惹き込まれてしまいます。
「どれも好き」
「こんな世界に行きたい!夢いっぱい!!ずっと見ていられる!!!」
「何回見てもワクワクする…!」
「少年心くすぐられる…」
「横断歩道のやつ、子どもの脳内を映像化してくれた」
「凄いです…!!」
など、リプ欄にも驚きの声が続出しました。
誰もが子供の頃に想像し憧れた世界。CGやVFXを駆使して、そんな世界観を表現するきむらさんのセンスや、映像スキルにはただただ感服です。
一体、どのような構想や技術で作品を作られているのでしょうか。ご本人におうかがいしました。
――日常がCGやVFXにより非日常な空間になる…そんなギャップに惹かれてしまいます。日常風景を作品のテーマに選んだ理由やきっかけについて教えてください。
きむらえいじゅんさん:もともと普段、信号待ちの時間やぼーっとしてる時に「こうだったら面白いな」と想像する癖がありました。仕事をする上で勉強したCG合成の技術と自分の癖をかけ合わせたらどうなるか、という気持ちから制作を始めてみました。
――作品を作る際には、どんな素材を使用されるのですか?また、日常のどのような場面から、インスピレーションを受けたりされるのでしょうか?
きむらえいじゅんさん:素材について基本的には、動画素材は街中や身近にあるものを使うことが多く、合成するCG等は自作することが多いです。テーマは、色々な条件で考えています。たとえば、名前の音が似てる単語同士を掛け合わせたり、似た形のもの同士を掛け合わせたり、全く似てないものを掛け合わせたり、「もっとこうした方がいいのでは?」といったものであったり、その時々でいろいろです。
――日常の風景が突如、空想の世界にシームレスに切り替わる…このような不思議な映像はどのように造られているのでしょうか?使用ツールや制作時に工夫されていることなど、教えてください。
きむらえいじゅんさん:使っているツールは、撮影では一眼レフカメラやスマートフォン、パソコン作業ではAdobe After EffectsとMaxon Cinema4Dというソフトを主に使っています。3DCGの作成をCinema4Dで行い、After Effectsで撮影してきた動画と3DCGを合わせるといった流れです。手法というわけではないですが、日常と空想の境目をごまかすために、なるべく実写の部分を多く残すようにしてCGは必要な部分だけ使うようにしています。
◇ ◇
誰もが胸をわくわくさせられるような映像作品を制作されているきむらえいじゅんさん。これまではひとりで作品を制作することが多かったそう。しかし、「誰かと一緒にひとつのものを作れたら、よりいろんな人と楽しめるものができそうだ」とも考えているとのこと。
「勇気をもってお誘いをしたりお誘いを受けたりしたいと思います」と語るきむらさんの今後の活躍にも期待されます。
■きむらえいじゅんさんのTwitterはこちら
→https://twitter.com/kuro_40
■きむらえいじゅんさんのYouTubeはこちら
→https://www.youtube.com/user/EijunKimura
■きむらえいじゅんさんのホームページはこちら
→https://kuro40.myportfolio.com/