「私『整体の準備できました~』客『えっと、猫はどうすれば……』」というつぶやきと共に、キュベレイ(@cybele_nakano)さんがTwitterに投稿した写真が話題になりました。そこに写っていたのは、整体院「キュベレイ」の待合室に座るお客さんの膝の上でくつろぐ、可愛い猫ちゃんの姿!
施術室に呼ばれたお客さんと、まだ膝の上でくつろいでいたい猫ちゃん。果たしてこの後、お客さんと猫ちゃんはどうなったのか!?キュベレイの店長さんにお話を聞きました。
あくまでも「猫の気分次第」
「膝からどきたくないという強い意志を眼から感じる…」
「猫ちゃんが『まだダメ!』て言ってますね(笑)」
「猫吸いしながら施術ですね」
「これだけで癒されてしまう」
こんな羨望のリプライが殺到したのは、長野県安曇野市にある整体院「キュベレイ」の店長さんのお家で暮らす、5歳になる元保護猫の女の子、小豆(あずき)ちゃん。整体院の看板猫として、可愛い姿をたくさん披露してくれています。
店長さんのお家には、小豆ちゃんを含む6匹の元保護猫が暮らしています。
ただし、あくまでも「キュベレイ」さんは整体院。猫カフェなどではないため、いつでも看板猫に会えるわけではありません。猫の気分次第で、待合室で「猫接待」を受けられることもある……という、身体も心も癒される整体院です。
猫は接客しない。なぜなら「猫」だから
「キュベレイ」は人間である店長さんが施術を行う整体院。もちろん、猫が接客するわけではありません。完全予約制であり、猫が苦手な方やアレルギーの方は、予約時にその旨を伝えれば、猫の出入り口を閉鎖し、消毒と清掃、換気などできちんと対応されています。
「質問『整体に行ったら、猫が接客してくれますか?』答え『接客はしない。猫だから。気分次第で膝に乗ってくる』」
「猫のいる整体院:施術の流れ 1)医者に行くべき腰痛か判断 2)猫を客の膝から降ろす 3)以下略」
お店のシステムについて、こんな楽しいツイートをしていた「キュベレイ」の店長さん。運が良ければ待合室で受けられる「猫接待」と、6匹の保護猫たちと暮らす醍醐味と工夫について、お話を伺いました。
「まだ膝に乗ってたいにゃー」この後どうなった?
ーー何ともうらやましい状況ですね。
「お客さんは来院後、待合室で待っています。私が手の消毒など施術の準備をしていると、待合室に猫がやって来て、お客さんの上に乗ります。お客さんが、猫が来て嬉しそうな時は、長めに手を洗います」
ーー最高のサービスですね!看板猫の小豆ちゃんの「猫接待」が受けられる確率が高くなる条件は……?
「猫は気まぐれ……という前提を踏まえた上ですが、小豆は、物静かで受身なお客さんが好きですね。お嬢様気質のわがまま猫なので」
ーー小豆ちゃんはお気に入りのお客さんには「大好きケリケリ」を繰り出すそうですね。
「はい。今回の写真で膝に乗られているお客さんは、小豆がよく蹴る方とは別の方でした。待合室で座っていたら、小豆が勝手に膝に乗って来たそうです」
ーー撮影後、名残り惜しそうなお客さんと小豆ちゃんはどうなったのですか?
「猫を飼っていないお客さんなので、猫を下ろすための抱っこの仕方がわからず、私が膝から下ろしました。2枚目の写真は、私が抱っこで下ろそうとした際の、『まだ膝に乗っていたい』という、抗議のにゃーです」
いろんな経緯で出会った元保護猫たち
今年の3月、元保護猫の紅茶ちゃんが20歳で旅立ち、今は6匹の猫たちと暮らす店長さん。紅茶ちゃんは、一緒に捨てられていた豆茶ちゃんと共に、店長さんの奥さんが保護。麦茶ちゃんは里親募集で、アムロくんとシャアくんは多頭崩壊の現場から保護され、迎えられました。小紅ちゃんはお店にいついたため保護され、看板猫の小豆ちゃんは、子猫の時に捨てられていたところを保護されたそうです。
元保護猫と暮らす魅力は「ぬくぬくと幸せそうな姿」
「月並みですが、複数の保護猫を迎える上で、一生その猫たちの面倒を見られる自分のキャパシティを把握しておくことが大事だと思います。猫同士がストレスにならない住居の広さが必要ですし、猫を飼っていると何かとお金も必要になります。そして、新たに保護猫を迎える際は、時間をかけて先住猫に馴染ませるよう、かなり気を配っています。
保護猫と暮らす魅力は、もしかすると野生で厳しい生活を送ることになっていたかもしれない猫が、家の中でぬくぬくと幸せそうにしているのを見ると心が癒される……という点でしょうか。また、多頭飼いで猫たちの個性の交わりを見ているのも楽しいです」(「キュベレイ」店長さん)
■猫ちゃん動画満載のYouTubeチャンネル『整体院キュベレイ』