【どゆこと?】川に冷やしデミオ 鉄骨渡した水路にどうやって? 「運転手は無事?」「その後どうなった」行政に聞いた

伊藤 大介 伊藤 大介

鉄骨を渡した川に、車が沈んでいます。白いデミオはどうやって川の中に入ったのでしょうか。

Twitterに写真が投稿されると、「どうやったらこんなとこに入るの?」「間違って落ちるもの?」「どゆこと!?」「冷やしデミオ」などと話題を集めました。車はなぜ水没したのか、運転手は無事だったのか、車は引き上げられるのか。現場は高知県香南市の「のいちあじさい街道」です。投稿主や香南市、香南市観光協会に聞きました。

用水路の水を止め、デミオ引き上げ

車が沈んでいたのは、川ではなく「のいちあじさい街道」沿いを流れる用水路でした。用水路といっても、デミオがすっぽり入るくらい水深が深く、幅がある川のような場所です。

香南市観光協会によると、車が用水路に落ちたのは3月31日。高齢の夫婦が「のいちあじさい街道」の駐車場にデミオを駐車しようとした際、運転操作を誤り、駐車場外の斜面を滑って用水路に落ちたといいます。用水路は水流が強く、デミオは流された末、川に鋼材を渡した場所に引っかかって止まりました。「のいちあじさい街道」は桜並木があり、ちょうど桜が満開の季節。SNSで話題となり、花見に来た人が、花びら舞い散る川面に沈むデミオを撮影する姿も見られました。

香南市によると、デミオを引き上げるため、4月3日に用水路に流れる水を止めました。水が引いた用水路に別の車が入って、デミオを橋の下まで引っ張り、橋の上の作業車が車体を用水路から引き上げました。

関係者の話によると、デミオに乗っていた夫婦は用水路に落ちる前に車から離れており、無事だったといいます。

「のいちあじさい街道」は今回の引き上げ作業のため、アジサイ約30株を根っこから掘り出して移動させ、作業スペースを作りました。5月下旬から6月にかけて、用水路沿い約1キロに植えられたアジサイが見ごろを迎えます。関係者は「今度は車ではなく、アジサイを見に来てください」と話していました。

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