みなさんは温泉でのタトゥーに対してどのような意識を持っているのでしょうか。全国の20~60代の男女1000人に調査をしたところ、30代以上は「一律で禁止すべき」が最多となった一方で、20代では「一律ではなく、個々で対応を検討すべき」が最多となるなど、年代によって意識に違いがあることが分かりました。
ビッグローブ株式会社(東京都品川区)が運営するインターネットサービスプロバイダーの『BIGLOBE』が、「温泉に関する意識調査」と題して2023年2月にインターネットで実施した調査です。
調査の結果、78.0%の人が「温泉に行きたいと思う」(思う55.0%・やや思う22.0%)」と回答。年代別に「温泉に行きたいと思う」と回答した割合をみると、「60代」は85.0%、「30代」が74.0%、「20代」が66.5%と若い世代も7割前後という結果になっています。
また、「温泉旅行で同じ予算ならどちらを選ぶか」について複数の質問をしたところ、「高級宿の1泊/リーズナブルな宿に複数泊」では「複数泊」(59.0%)、「露天風呂/室内の貸切風呂」では「露天風呂」(57.7%)がわずかに上回る結果となったほか、「コース料理など決まったメニューの食事/バイキング、ビュッフェ形式の食事」(コース料理51.6%・バイキング形式48.4%)、「山に近い温泉/海に近い温泉」(山に近い53.1%・海に近い46.9%)という結果となりました。
続いて、「温泉に行く場合の移動にかかる費用・時間」について聞いたところ、「移動にかかる費用」では、「移動費用は極力少なくしたい」(38.4%)と「どちらかといえば少なくしたい」(44.1%)を合わせて82.5%の人が「移動費用は少なくしたい」と回答。
また、「移動にかかる時間」では、「移動時間は極力短くしたい」(26.2%)と「どちらかといえば短くしたい」(45.4%)を合わせて71.6%の人が「移動時間は短くしたい」と回答しています。
それぞれの回答について、「移動費用・時間は少なくしたい」と答えた人からは、「宿にお金をかけたいので、その分交通費は安く済ませたい」(30代女性)、「早くついて温泉にのんびりつかりたい」(60代男性)、「子連れなので移動時間は短くしたい」(30代女性)といった声が寄せられました。
一方、「移動費用・時間は気にしない」と答えた人からは、「非日常感を味わうために遠出をしたい」(20代男性)、「移動時間がかかることも旅の醍醐味で楽しいひととき」(50代女性)といった声が寄せられています。
次に、「温泉でのマナー(利用に関する注意事項など、施設により異なるケースもあり)」について聞いたところ、「温泉に入る前にかけ湯をする」(91.6%)、「タオルを湯につけてはいけない」(88.6%)については、約9割が「知っていた」と回答。
また、「脱衣所や浴室でスマホを触らない」(49.6%)は約5割、「タトゥー禁止の温泉が多い」(77.4%)については約8割という結果となりました。
年代別では、「脱衣所や浴室でスマホを触らない」については、「知っていた」という人は「20代」が56.0%、「60代」が40.5%と若い世代の方が多くなっており、「携帯電話禁止と書かれているのに、脱衣所で自撮りをする子たちがいた」(20代女性)などの声が寄せられていました。
最後に、「温泉でタトゥー禁止が多いこと」について聞いたところ、「一律で禁止すべき」(43.9%)、「一律ではなく、個々で対応を検討すべき」(33.7%)、「時代に合わせて変容すべき」(22.4%)という結果になりました。
これを年代別でみると、30代以上は「一律で禁止すべき」(30代40.5%・40代48.0%・50代50.0%・60代48.5%)と回答した割合が最も多かった一方で、20代では「一律で禁止すべき」(32.5%)という回答が約3割見られたものの、「一律ではなく、個々で対応を検討すべき」(35.5%)が最も多かったほか、「時代にあわせて変容すべき」(32.0%)も約3割と、年代によって意識の違いがみられたといいます。
なお、回答者からは、「小さいワンポイントならそこまで気にならない」(20代男性)、「恐怖を感じリラックス出来ないので遠慮してほしい」(30代男性)、「どんなタトゥーでも良いと思う。世界的にタトゥーはファッションの一つであり、個性だと思う」(30代男性)、「施設がOKならそれで良い」(60代男性)、「子どももいるので全面禁止にしてほしい」(30代女性)、「線引きが難しいので一律禁止でいい」(40代女性)、「外国人の方は文化の違いもあり、いろいろな人に対応するべき」(50代女性)といった様々な声が寄せられていたそうです。