唯一売れ残った不憫な指輪「モテなかったんだね」→数カ月後、購入をあきらめた女性客と運命の再会 「物にもあるよね一期一会」

門倉 早希 門倉 早希

「物が持ち主を選ぶこともあるのでは?と思った話」

ツイッターで漫画家・関口かんこさんの描いた漫画が話題を呼んでいます。

本業の傍ら、趣味で天然石を使った指輪を作っている関口さん。2年半前くらいから始めたものの、指輪は未使用のままたまる一方。あるとき思い立ち、イベントで販売することにしました。

華奢な台座にカラフルな天然石がついた指輪は、ひとつ3000円前後。出店後に次々売れて、1時間半でほぼ完売したといいます。しかし、1個だけ指輪が売れ残っていたのです。たくさんの人が訪れたなかで不自然に1つだけポツンと残っていたその指輪は、関口さん曰く、石も良いものでデザインにも自信があった商品でした。

数カ月後、自作の指輪がたまってきたので再びイベントに出店。すると「あ!うそっ!あった!」と、前回残った指輪を手に取る女性が現れました。前のイベントでその指輪に引かれたものの、理由があり購入を断念したというその女性は、指輪との再会に感激し、購入してそのままつけて帰ったといいます。

当時を振り返り、「それがネイル・肌の色、服の色、指とのバランスまで、この方のために作った指輪だったかと思うほど、あまりにしっくり似合っていた」と語る関口さん。

購入者が品物を選ぶように、「物が持ち主を選ぶこともあるのでは?」とイメージが沸きました。漫画は「彼女の元へ行くために根性で売れ残ったのではないかと、そんな非科学的なことを少しだけ考えてしまいました」と締めくくられています。

投稿には4.2万いいねがつくほど話題に。「物凄くわかる」「物にもあるよね一期一会」「素敵な話だなぁ。こういう運命感じるお買い物はすごくいい気分になるよね」と賛同の声があがりました。

関口さん自身も「趣味で作ったものが、こうして誰かに身につけたいと思ってもらえるのはとても嬉しいです!」と反響を喜びます。

次のリング販売については「作ったものが手元にいっぱいになってしまったら気まぐれにイベントに出るという感じで次はいつ、というのは決めていません」とのことです。気になる方は関口さんのツイッターまで。

また、関口さんは3月6日にヤングマガジンよりコミック単行本を発売される予定です。

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