高齢者の暮らしは刺激に乏しく、ちょっとした体の不調が原因で行動範囲が狭くなり、生活の質が低下してしまいがちです。しかし、90歳の男性は、あることをきっかけに生き生きしてきたそうです。
「目が見えなくなって口数も少なくなり笑わなくなった90歳の祖父。生後2ヶ月半の息子の小さい足を触らせたら声を出して笑い、私が小さい頃に聞かせてくれた日本昔ばなしも話し始めた。いつも一緒に居る祖母も驚いてた。赤ちゃんの癒しパワーってすごい」
とTwitterに画像を投稿したのは、はる夫婦で育休中さん(@harruxu)。お母さんが支える赤ちゃんの足にそっと触れるおじいさんの手…こちらにも温もりが伝わってくるようです。
投稿を見た人からは、
「なんだか読んでいて、…胸が熱くなりました…(涙)」
「なんだかすごくじんわりした 赤ちゃん、すごいね」
というリプライが寄せられました。
投稿者さんに聞いた
はる夫婦で育休中さんに話を聞きました。
—おじいさんは目が悪いのですか。
「もうほとんど見えなくなってから2、3年経つのですが、近くのものがぼんやり白く見える程度です。最近は外に出るのも億劫なようで、通院の時しか外出しないそうです。祖母の作る手料理を食べるのが一番の幸せだと言います」
—赤ちゃんのことは分かるのでしょうか。
「赤ちゃんはひ孫になるのですが、触った感触と泣き声で赤ちゃんだと分かるようです。最初は触るのも遠慮していましたが、触ったら、ここ最近では見たことのない笑顔になり、久しぶりに笑い声を聞きました。嬉しかったのだと思います。赤ちゃんの存在は家族や親戚にパワーを与えてくれます」
—昔話を聞かせてくれたのも嬉しいですね。
「昔も孫の私に暗唱してくれたのですが、今でも覚えているそうで、ひ孫にも暗唱していました」
赤ちゃんの温もり、皮膚の柔らかさ、匂い、泣き声。それら全てが人を幸せな気持ちにするのでしょうね。