デートのおごり・おごられ問題 国の調査から見えてきたのは、実は「おごりたいおじさん世代」

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人気セクシー女優の深田えいみさんが2023年2月12日にツイッターで、デート代は男性が「女性に出してあげて欲しい」と訴えたものの、その後投稿を削除。13日に自身のYouTubeチャンネルで、ツイートが炎上していることを謝罪しました。古今東西の論争テーマといえる「デートの際のおごる・おごられる問題」ですが、奇しくも内閣府がこの問題を調べていました。

内閣府男女共同参画局の「令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査」。20‐60代の10330人(男性5069人、女性5165人、その他96人)が、性別に基づく役割や思い込みへの考えや役割などを決めつけられた経験の具体事例をネットで答えました。

「女性には女性らしい感性があるものだ」「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」などの性別役割について、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」「どちらかといえばそう思わない」「そう思わない」の4段階で質問。男性女性ともに上位2項目は、5割前後になり上位10項目のうち9項目は、男性の方が高くなりました。

「デートや食事のお金は男性が負担すべきだ」については、賛成(「そう思う」「どちらかといえばそう思う」)の割合は男性37.3%、女性22.1%となり、「男がおごるべき」と考えるのは男性の方が多いことが明らかになっています。

賛成派を年代ごとに見ると、男性は20代=30.5%、30代=31.1%、40代=35.0%、50代=41.9%、60代=46.5%とおじさん世代が突出。一方、女性は20代=21.8%、30代=24.4%、40代=24.7%、50代=21.1%、60代=18.9%となり、年代による大きな差は見られませんでした。おじさん世代はおごりたくて仕方がないのかもしれません。なお、「男性は結婚して家庭をもって一人前だ」「男性は仕事をして家計を支えるべきだ」の設問でも50、60代の性別役割意識の強さがうかがえました。

デートや食事の男性払いのように、男女差が大きく開いた「男性は~べきだ」は「男性は人前で泣くべきではない」(男性31.0%、女性18.9%)「家を継ぐのは男性であるべきだ」(男性26.0%、女性15.6%)「男性なら残業や休日出勤をするのは当たり前だ」(男性20.2%、女性10.3%)でした。

「デートや食事のお金は男性が負担すべきだ」という性別役割を、直接言われたり、言動や態度から感じたりした経験を尋ねたところ、男性は直接言われた経験がある人が13.1%、態度などから感じた人が20.5%でした。女性は23.6%が態度などから感じとっていました。

令和3年度性別による無意識の思い込みに関する調査研究→https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/seibetsu_r03.html

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