就労志向の女性のみなさんは、「管理職」についてどのような意識を持っているのでしょうか。転職・派遣求人サイト『スマートキャリア』および求人サイト『しゅふJOB』に登録している女性596人に調査をした結果、いまは管理職を希望していなくても「100%仕事に時間を使えるとしたら、管理職を希望する」と答えた人が5割を超えていることが分かったそうです。
株式会社ビースタイル ホールディングス(東京都新宿区)が運営する調査機関『しゅふJOB総研』が、「女性管理職をテーマとした調査」と題して2022年9月にインターネット上にて実施した調査です。
まず、「現状、管理職を希望しない」と答えた女性に、「もし、結婚や出産をしても家庭の制約がなく、100%仕事に時間を使うことができるとしたら管理職を希望しますか」と聞いたところ、「条件によっては希望する」(44.5%)と「希望する」(7.5%)を合わせて52.0%の人が「管理職を希望する」と回答しました。
「現状でも管理職を希望する」と答えた割合を子どもの有無別にみると、「子どもがいない人」は23.9%、「子どもがいる人」では27.2%という結果になったのに対して、「100%仕事に時間を使えれば管理職を希望する」と答えた割合は、「子どもがいない人」が53.1%、「子どもがいる人」では67.1%と、「現状でも管理職を希望する」と答えた人よりも、子どもがいない人で29.2pt、子どものいる人で39.9pt多くなりました。
なお、「100%仕事のために時間を使うことができれば管理職を希望する」と回答した人からは、以下のようなコメントが寄せられたそうです。
▽管理職の比率を増やすことだけを目標にしても、意味がない。管理職になってもいいな・なりたいな、と思えるような働き方にならないといけない(30代:正社員)
▽そもそも、長きにわたり女性が上に立つことを嫌がる男性の感覚の上に成り立っている国なので、この比率を増やすことはなかなか難しいと考える(50代:パート・アルバイト)
▽女性管理職登用実績を作るために、有能な男性よりも、下の女性を上に昇格させる事例も見たので、もやもやすることもあります(40代:公務員・団体職員)
▽どうしても女性は出産や育児、女性疾患などで体調などが不安定な事が多いし、仕事から離れないといけないこともあるので、現状は致し方ないと思う(30代:今は働いていない)
▽そもそも育児に家事などの負担が まだまだ女性にある時点で比率など求めるのに違和感がある。まずは女性も仕事のしやすい環境・制度を整えてほしい(40代:パート・アルバイト)
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調査を実施した同機関は「これまで、女性は結婚や出産による家庭の制約を強く受けてきました。そのことが、女性管理職比率が上昇しない大きな原因の一つになってきたと考えられます」と説明。
さらに、「各家庭はもちろん、各職場においても『仕事と家庭の両立は女性の役割』という前提を取り払うことが、女性が管理職を希望しやすくなる最も大きなポイントだと考えます」と述べています。