【漫画】「わかるわ〜」当時が蘇る『帝王切開』実録漫画に反響 「旦那に読ませたい」「楽な分娩なんてない」

太田 浩子 太田 浩子

 4歳の男の子を育てる漫画家・イラストレーターの「こげのまさき💪(@koge_diary)」さんが、4年前に描いた漫画「帝王でした じつろく」を1月19日にツイッターに投稿しました。そこには、当時こげのさんが体験した、ありのままの術中・術後の様子が15ページにわたって描かれています。リプライには、漫画を見て記憶が蘇った帝王切開を体験した人や、自分の出産体験を投稿する人のコメントがたくさん寄せられました。

 漫画に描かれている4年前、こげのさんのお腹の中にいたソンくんは逆子でした。そのため、帝王切開で出産することに。帝王切開を体験した先輩たちは「楽勝だったよ」と言ってくれたので、すっかりその気になって手術の日を迎えたこげのさん。ところが、前知識のない手術室での体験に「これのどこが楽勝なんだよおお!」と叫びます。そして、術後がさらにキツイ!点滴の棒(通称ポチ)を連れて、必死にトイレに行く姿などが描かれました。

 この漫画に、帝王切開体験者から多くのコメントが寄せられています。

「分かります!分かります!ww  お腹の辺りで何やってるの?みたいな不安感、切った後の歩行のしにくさ、お手洗いの不安など、どれも経験した事だから思わず『分かるわ〜』と口に出していましたww」

「私も昨年の春に帝王切開で出産しました〜 産後バタバタしていて忘れていましたが、当時のことがみるみる蘇ってきましたよー!産後の異常な暑さにめっちゃ共感しました!あれ何だったんでしょうね😭」

「本当術後大変だったですよね💧次の日に、さぁ歩きましょう!と清々しい笑顔できた看護師さんに 傷口ぱっかんなりますって! なりません(^-^) と、言い合った思い出(笑)」

「旦那に読ませたいぐらいに、ほぼ同じ内容でわかります(゚∀゚) 双子&逆子だったので、帝王切開で産みました。術後の眠気と寒気と震えは、怖かったですし、トイレと寝返りは本当に辛かったです(T_T)」

「全世界の帝王切開産婦がホントコレ〜!とブンブン頷いてると思います!!ポチはマジで命綱でしたね…。服の上に傷痕がついてる描写大好きですwよく見たら先輩ママにも…!」

 そして、経腟分娩だった人からも、労いの言葉が寄せられています。

「自分が分娩台で陣痛耐えているとき隣の部屋で帝王切開の説明している声が聞こえてきて、あの妊婦さんはこの痛みないのかいいな…と思ったのですがそりゃ切腹は術後は地獄だよなと産んでから気付きました。腹切るのも股切るのもしんどいです。お産はなんであれみんなすごいです!!!」

「どっちが大変とか楽とかマウントをとるつもりは一切ないけど『自然分娩でよかった…』と思ってしまいました。帝王切開こわすぎいいいいいい!!(赤子が骨盤に引っ掛かって微弱陣痛が長時間続いたため帝王切開になりかけた人です)」

「面白かったです!コレを乗り越えてほんと凄い。そしてトイレのくだりだけはなるほどと思いました💡普通分娩、トイレとお風呂辛かったです。縫って腫れてるし、1ヶ月ずっと突っ張って痛かったと同時にドーナツ座布団手放せなかった😅」

 出産方法がなんであれ、出産後はまた大変。嵐のようにすぎる毎日を必死に過ごし「もう二度とやだと思ったけどこんなにかわいいやつ産まれてくるなら全然おつりくるし本当に産んでよかったと思います。大変だったことは忘れますよねかわいすぎて。人間うまくできてる」と、子どもを前に微笑む母たち、強い。

 漫画をツイートしてから2日後に、「これから帝王切開をされる方を不安にさせてしまったら申し訳ないです。でも、出産や育児の漫画は断片で100じゃないんです。『息子に会えてよかった』だけは間違いなくて。喉元過ぎれば忘れることもあります。今はめっちゃ元気です。これからの方も、なるべく不安を抱えず、頑張ってください」という追記の漫画を投稿したこげのさんにお話を聞きました。

──私も帝王切開だったのですが、漫画を読んで手術台の温度まで蘇ってくるライブ感でした。出産後どのくらいで描かれたのですか?

 漫画自体は4年前の出産時のものなのですが、描いたのは赤ちゃんが3ヶ月くらいになって少し余裕が出てきた頃だったと思います。忘れないうちに!と描きました。

──記録しておかなくては!と思われたのですね。

 その通りです!手術をする、産まれる、くらいのイメージしか持たずに挑んだので、実際はこんなにも沢山のお医者さん方の助けを借りて、大変な手術だったのか!と驚いたので…!

──私も手術室に入ってからどんなことをするか知らずに当日を迎えました。知っていたら、あんなに不安ではなかった気もします。でも、知らない方がいいと思う人もいるのかもしれないですね…難しいです。

 これは本当どちらの方もいらっしゃると思うので、こういうレポを出して良かったのか悪かったのかはいつも悩ましいところです。なので、追記の漫画を描かせていただきました。

 痛かった大変だったからと言って子を産まない方が良かった、とは1ミリも思っていませんので…!!! トータルで見た時、頑張ってよかった!!は間違いないのでそこはお伝えしたいと思い追記いたしました。

──漫画が多くの方に届きました。

 見てくださってありがとうございます。ただ、これから挑む予定の方で怖さを感じてしまった方には本当に申し訳ないです。どんなお産も本当に大変だし命にかかわる場合も少なくないと思いますが、これからの方は赤ちゃんと素敵な出会いになることを祈っております…! そして周りの方はどんなお産の方も労ってもらえたら嬉しいです! 私も今後は周りの人間として労わりに回ります!!

■こげのまさきさんのツイッター https://twitter.com/koge_diary

■今回の帝王切開の漫画が収録されている漫画「むすことわたし全力まいにち!!(前編)」(Kindle版・無料・全5巻あります) https://amzn.asia/d/daxXODE

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