みなさんは、親子で何歳まで一緒にお風呂に入っていましたか。12歳以下の子どもを持つ全国の25~44歳の男女に調査をしたところ、母親が息子と一緒にお風呂に入るのは「5歳」がピークで、6歳以降は5割を切り減少傾向であることが分かりました。一方、父親が娘と一緒にお風呂に入るのは「1歳」がピークであることも分かったそうです。
株式会社ナリス化粧品(大阪市福島区)が、「子どもとの入浴に関する調査」と題して2022年11月~12月の期間にインターネット上にて実施した調査です。
12歳以下の子どもを持つ1841人に「自身の子どもは主に家族の誰と入浴していますか」と聞いたところ、「母親」(56.4%)が最も多く、次いで、「父親」(19.9%)、「ひとりで入る」(14.4%)と続きました。
これを子どもの性・年齢別にみると、男児が母親と風呂に入るのは「5歳」の66.7%をピークに、小学生になる6歳以降では47.4%と5割を切る結果に。一方、女児が父親と風呂に入るのは「1歳」が31.1%でピークとなり、2歳以降は徐々に減少していることが分かりました。
なお、「ひとりで入浴する」は、「7歳」(男児17.2%、女児14.8%)では性別を問わず1割を超える子どもがひとりで入浴するようになり、「10歳」(男児55.0%、女児65.0%)では半数以上の子どもが、「ひとりで入浴」していることが分かったそうです。
続いて、「子どもと一緒に入浴をしている」と回答した2006人に「子どもとの入浴頻度」を聞いたところ、「毎日」(33.1%)、「週に3~4日」(16.6%)、「週に1~2日」(15.6%)、「週に5~6日」(15.4%)という結果になりました。
これを親の性・年齢別でみると、男性は「毎日」の割合が多いのは「25~29歳」(28.5%)、「30~34歳」(29.7%)で、35歳以降は減少傾向に。一方、女性も男性と同じ傾向がみられ、「25~29歳」(51.6%)、「30~34歳」(48.2%)では約半数が「毎日子どもと一緒に入浴」しているものの、年齢が上がるにつれ減少傾向であることが分かったそうです。
また、「子どもと一緒に入浴している」と回答した1774人に「子どもと一緒に入浴することが好きですか」と聞いたところ、84.3%の人が「好き(とても好き38.0%、まあまあ好き46.3%)」と回答。
これを男女別にみると、「とても好き」では、男性の44.4%に対して女性は31.6%と差がみられたほか、年齢別では、「25~29歳の男性」が「とても好き」の割合が52.5%と最も多かった一方で、女性はすべての世代で、「あまり好きではない」と答えている人が1割以上おり、特に「40~44歳の女性」では23.0%と、男性の方が入浴頻度が少ないものの、子どもとの入浴は好きだと答えている割合が多いことがうかがえたといいます。
次に、1歳以上の子どもを持つ男女1552人に「一緒に入浴する子どもについてあてはまるもの」を聞いたところ、4歳では「髪も身体も自分で洗える」(男児28.7%、女児26.5%)と「身体のみ洗える」(男児28.7%、女児37.3%)を合わせると半数以上の子どもが「セルフ洗い」をできるようになり、6歳では男児が92.0%、女児が85.5%に上ることが分かりました。
最後に、「子どもと一緒に入浴することが好き」と答えた1358人に「子どもとの入浴が好きな理由」を聞いたところ、「子どもと会話ができる」(43.5%)、「スキンシップができる」(43.3%)、「子どもと遊べる」(35.6%)、「子どもの成長を感じられる」(34.0%)、「子どもと仲良くなれる」(32.5%)といった回答が上位に並びました。
これを性・年齢別でみると、「子どもと会話ができる」は、男女ともに年齢を重ねるほどに割合が高くなる傾向がみられました。また、男女別では「子どもと遊べる」「子どもと仲良くなれる」「癒される」の項目が、男性の方が多くなっていたそうです。
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調査を実施した同社は「子どもにとっては自分のことを自分でできるようになる成長の証しでもあります。いつまでも毎日一緒に入ることが続かないのが親子の入浴なので、適度な頻度や距離感で一緒に入浴できる期間を楽しんでいただきたいと考えます」と述べています。