「だるい」「疲れやすい」見逃さないで 予防医学の観点からも「未病」がキーワード!?

八木 純子 八木 純子

 「未病」とは病気とは言えないまでも健康でもなく、軽い症状がある状態をさすという。「メリディアンズ・サポート®」ではその未病を知ることで、不調改善や病気への早期受診にもつながると“未病ケア(対策)”を打ち出し話題になっている。代表の板橋貴子さんに話を聞いてみた。

「だるい」「疲れやすい」などの不調も未病かも?

 世界有数の長寿国、日本。元気で長生きするのが一番だが、そのためにも健康維持の重要なキーワードとなりつつあるのが「未病」だそうだ。なかでも小さな子供は自分ではうまく訴えることができるとは限らないため、未病に注目する保護者も増えているという。

 「だるい」「疲れやすい」など自覚症状があっても検査では異常がない人も少なくない。このような不調があれば「発病しないが、軽い症状がある状態」の未病に当てはまるのかもしれない。

 現在、全国に医学博士監修メリディアンズ・サポート®認定店を展開し、一般社団法人「国際生体復調学術研究会」(東京都中央区)の代表理事でもある板橋さんは「病気は突然に起こるわけではなく、健康な状態から未病(健康でも病気でもない状態)に移り、病気になっていくと思われます。そこで、未病に気づき対処すれば、生活の質が上がり、健康寿命も延ばせると考えています」と語る。

 そんな板橋さんがこれからの時代は「未病に注目することが重要」と考えるようになって6、7年が経つ。そして、本格的に未病に取り組むサロンの展開を始めたのだ。

24本の経絡(けいらく)が健康状態を示す指針に

 未病を調べる方法はないかと考えた板橋さんが注目したのは、全身のコンディションをスキャンできる「生体物理現象感知システム」だった。当初、宇宙空間での飛行士の健康管理のために研究開発されたものだそうだ。このシステムを応用した人体を交叉する「経絡(けいらく)」の微弱電流を感知する測定器と、海外のデータベースを組み合わせて測定しているという。

 「経絡」とは東洋医学ではツボとツボを結ぶ線のこと。その経絡は左右あわせて24本あって、エネルギーや気の通り道になっているというのだ。その経絡を調べることで「心身の不調も見えてくる」と板橋さんは言う。

 実際の測定では手首と足首の計24カ所の経絡を測る。椅子に腰掛けてリラックスした状態で約5分間。この間、痛みや違和感もほとんどなく、測定は終わる。意外に簡単で、驚く人もいる。ただし、測定前の1時間以内は食事やコーヒーなどの刺激物は控えることがポイントだ。

 メリディアンズ・サポート®の測定結果は素人目には分かりづらいため、専門の知識をもったプロの解析士がわかりやすく解説。その上で「解析士が心身状態にあわせた復調ケアの指導やアドバイスをさせていただきます」とのこと。24カ所の経絡から導き出された結果で、体調不良の原因もわかることが少なくないそうだ。なお、経絡の状態は食事や睡眠、季節、精神状態などによっても、そのつど変化するというので、測定は定期的に受けたい。

経絡を測定した体験者に感想を聞いてみた…

 体調に自信がなかったという女性(51歳)は「受けてみるまでこんなに中身が濃いとは思いませんでした。それに、こんなに自分のことがわかるとも思っていませんでした。対応の仕方がわかって良かった」

 3歳と7歳の子供がいる女性(32歳)は「特に子供の体調の悪いところはありませんでしたが、おねしょが治らないのと断乳ができないのが気になってきました。原因がわかり、2カ月で改善しました」という。また仕事をもつ女性(42歳)は「人間関係に悩んでいましたが、原因がわかりませんでした。ストレスの原因がわかって、体調もよくなりました」と話す。

 病気ではないけれど、なんとなくの不調や、ストレスの改善・健康維持を目的にメリディアンズ・サポート®を利用する人が増えているという。また、親子で訪れる人も少なくないとのこと。ただし、医療機関ではないので、治療や投薬、病気診断は行っておらず、コンディションを整えるアドバイスに注力しているという。

 気になる料金は測定&カウンセリング(アドバイスなど)を受けて、1回6000円程度とか。人によっては1時間ぐらいの時間を要することもあるそうだ。

◇問い合わせ先は一般社団法人国際生体復調学術研究会(東京都中央区新富1−9−5)メリディアンズ・サポート®認定店
http://living-body-recovery.jp/member

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