「やっと娘の口座つくりに銀行来たんだけど、『お子様は反社会勢力と関わりはありますか？』って真顔で聞かれてもうだめだった」とTwitterに投稿して注目を集めたのは、2022年2月に女の子を出産したというめめさん（@meme0707080209）。「こんなの真顔で聞かれたらヤバい」「確認しないといけないのはわかるけど笑ってしまった」と面白がる人がいる一方で、「そりゃ聞くでしょ」「形式的でも確認は必要。変な話ではない」という冷静な指摘も相次ぎました。
言うまでもありませんが、金融機関での口座開設時に反社会的勢力との関わりを確認することは常識です。ある銀行に取材したところ、「口座の名義人がどんな人かに関わらず、反社会的勢力との関係は必ずチェックします。窓口の担当者によって言い方は微妙に異なるかもしれませんが、今回のように名義人が仮に赤ちゃんだったとしても、それは同様です」と教えてくれました。
投稿した理由について、めめさんは「銀行側の責任問題等の観点からとても重要な事柄で、『絶対に確認を取らなければならないんだな』という気持ちが大前提の上で、反社会的勢力と関わりがある娘の姿を想像しておかしくなってしまいました」と話します。
もう少しお話を聞いてみましょう。
—「お仕事は無職ですね」と念押しされるところも含めて、赤ちゃんでもこれを確かめるのか…というチグハグなコントのような面白さがありました。
「一個人としての分類が無職に当たってしまうことが愛おしくて可愛くて…。決して銀行員さんの事を馬鹿にしているとかではなく、面白く感じました」
—相手が誰であれ、必ず確認しないといけないんですね。『真顔で聞かれて』とのことですが、実際、担当の方はどんな様子でしたか？
「本当に何事もないような表情、態度でした。当たり前であって、特に気にもかけていないような素振りだったと感じました」
—投稿を見た人からの反響は様々でした。
「印象深いものとして、看護師さんから『70代、80代の女性であっても、女性である以上はレントゲンを撮る際に妊娠の確認が必要』というリプライをいただきました。私のツイートと共通する点が『基本的にはあり得ないけど確認しなければならない事項』という、そのチグハグさがまた感慨深く、印象に残りました。笑い事ではないですが、クスッとしました」
「リアルに銀行で働いていらっしゃる方からのご意見は、とても厳しいものが多かった気がします。確認を受ける側からしたらコメディ的な感じで『そんなわけないやろ（笑）』ですが、銀行員さんからすれば『万が一そんなわけあったら大問題なんだ』というような感じです」
