サンタ「大雪で間に合わなくてごめん」プレゼントが届かない新潟の家庭への手紙 心遣いに「あなたがサンタ」

竹内 章 竹内 章

新潟県を襲った記録的な大雪。さまざまなライフラインに影響が及び、荷物の配送の大幅な遅れは今も続いています。週末はクリスマス。注文したプレゼントが届かず子どもたちが悲しむことが少しでもなくなるよう、サンタからの謝罪のお手紙フォーマットがSNSで評判です。「ねえ、サンタさん来るかな」とお子さんに尋ねられ、困っている方々に届きますように。

考案したのは、刺しゅう作家の宗のりこ(@noriginal_net)さん。「サンタさんから大雪で贈り物が間に合わなくてごめんというお手紙を作りました」と手紙を公開すると、2万近いいいねが集まりました。「新潟県の者です。大変ステキなお手紙、優しさに感謝です」「凄い素敵な人 もはやサンタさんやな」などのコメントが寄せられています。

歴史を感じさせる洋書風にデザインされた手紙は、PDF形式でダウンロードしてA4用紙に印刷します。To the dearest下の空白部分に子どもの名前、下の空いてるところにサンタのサイン(Santa Claus)を書きます。宗さんによると、直筆っぽくするために読みにくいように書くのがよいとのこと、また印刷余白が出てしまった場合はカットすることで、より本物の手紙に見えるそうです。ダウンロードはこちら→http://noriginal.net/chart/santaletter_sorry.pdf

手紙の中で、サンタは「この手紙を送らなければいけないことを心から謝ります。なぜならば、今年のクリスマス、エルフ達やトナカイのルドルフでさえ驚くほどの大雪が降ったせいで君が欲しい贈り物をクリスマスまでに届けることができなかったのです」と謝罪します。そして「準備ができたら、君のプレゼントを届けるために特別なエルフを送ります。特別配達を待つ間、しばらく待っていてください。いい子でいるんですよ。」と語ります。

「クリスマスプレゼントが届かないのでは」

宗さんは新潟県へ荷物を送ろうとしたところ、郵便局も宅配便も悪天候で配達のめどが立たないため、受け付けることができないと説明を受けたそうです。もしかしたらクリスマスプレゼントも…と気がかりになり手紙を制作しました。話を聞きました。

ー新潟の現状を知ったのは

「刺繍作家として運営している「ちいさいおみせ」の購入者の方へ商品を発送するために郵便局に荷物を持ち込んだところ、「新潟へのクリックポストを受け付けを停止している」とのことでした。宅配業者も同様でした。普通郵便も「かなりの遅延が見込まれますし、いつ届くかも追跡もできません」との説明を聞き、そこで新潟のシビアな現状を知りました」

ーそこでサンタさんからのごめんのお手紙が

「新潟に知り合いがいるわけではないのですが、プレゼントが届かなくて悲しむ子どもたちや、がっかりさせたくないという親御さんの気持ちを思った時に、ちょっとでも役に立てばいいなと思って制作しました」

ー宗さんの家庭でもクリスマスは

「子どもが2人いますが、はっきりと確信するまではサンタさんを信じていてほしいなと思っています。今年は2人ともお願いごとを書き、楽しみにしています」

ー投稿が話題になりました

「多くの皆さんの共感を得て拡散していただけたことをとてもうれしく思います。「途方に暮れていたのでありがたく使わせていただきます」といったコメントをいただき、本当によかったなと感じています。今年のクリスマス、豪雪は免れない予報のようですので、同じようにやきもきしている方に届くといいなと思います」

宗さんはそこに物語はあるか をテーマに 絵本のようなクロスステッチをデザイン・制作をしています。 クロスステッチの図案集「Frog and Toad クロスステッチBOOK」(誠文堂新光社)の著作本があります。

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