ユネスコの世界文化遺産「古都京都の文化財」に登録されている「宇治上神社」(京都・宇治市)。宇治平等院の鎮守社として崇敬されてきた神社で、仏徳山の清閑な森に佇む姿はとても神秘的です。この歴史ある神社で授かることのできる、可愛いうさぎのおみくじとお守りが話題となっています。
愛らしいうさぎが幸せを運ぶ、お守りとおみくじ
御祭神である菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)の「菟」の字にちなんで、うさぎの授与品がをいただける宇治上神社。人気の「うさぎみくじ」に加えて、2022年に「うさぎ張り子みくじ」が新しく誕生しました。どちらも引いた後、うさぎを持ち帰れるという嬉しさも。うさぎの紋が描かれた御守りは、縁結守、学業成就お守り、安産守など。ぶらさがる姿が愛らしい「うさぎ姿守」は、おうちに連れて帰りたくなる可愛さです。
年間28種類登場する御朱印を求めて、季節ごとに訪れたい
宇治上神社といえば多彩な御朱印が有名。正月限定朱印や、春の御朱印「花」など、四季ごとに異なる御朱印が登場。さらには、宇治を舞台とした和歌がしたためられた和歌朱印(通年授与)など、なんと年間で約28種類もあるそう!御朱印を集めに通いたくなります。
約1000年前に建てられた、日本最古の神社建築は必見
ご祭神は菟道稚郎子と、父君である応神天皇、兄君の仁徳天皇の3柱。応神天皇は幼い頃から博識聡明だった菟道稚郎子を皇太子に擁立したけれど、兄である大鷦鷯尊(後の仁徳天皇)が天皇の位を継ぐべきと譲り、自ら命を絶ったと言い伝えられています。その伝承から、学問の神様、勝負運、病気平癒、悪運を切り、良縁を結ぶなどのご利益があるとされています。
鳥居をくぐると正面には、鎌倉時代前期に建てられたと推定される拝殿が現れます。国宝に指定されている拝殿の屋根は、縋破風(すがるはふ)と呼ばれる建築手法でつくられていて、優美な姿が特徴。じっくりとその美しさを堪能してみてください。
境内にある手水舎には、桐原水が湧いています。お茶処と知られる宇治にはかつて「宇治七名園」が存在し、お茶を点てるときに欠かせない水へも関心が注がれ「宇治七名水」が誕生しました。しかし、そのうちの6カ所はすでになくなってしまい、現在残っている湧き水は、この桐原水だけ。残念ながら飲むことはできませんが、夏は冷たく冬は少し温かいその歴史ある湧き水で、身を清めてからお詣りを。
拝殿の奥には、平安時代後期に建てられた本殿があります。現存する神社建築では日本最古とされ、こちらも国宝に指定。その貴重な建物の中には小さな社殿が3つ並び、左殿には菟道稚郎子、中殿には応神天皇、右殿には仁徳天皇が祀られています。
【宇治上神社】
京都府宇治市宇治山田59
参拝時間 9:00〜16:30(16時過ぎに閉門することもあり)
拝観自由
※御朱印、御守り、おみくじなどの郵送は不可
https://ujikamijinja.amebaownd.com/
https://twitter.com/ujikamijinja
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