みなさんはどのくらい貯金をしていますか。全国の20~69歳の男女500人に「貯金に関するアンケート」を実施したところ、「49万円以下」と「1000万円以上」が同率で最多となり、貯金額が二極化傾向にあることが分かりました。また、貯金の使い道としては、7割の人が「老後に備えて」と回答したそうです。
株式会社フォーイット(東京都渋谷区)が運営するWeb3メディア『Mediverse(メディバース)』が、2022年11月にインターネット上で実施した調査です。
同調査によると、「現在の貯金額」におけるボリュームゾーンは「0~49万円」と「1000万円以上」(いずれも28.40%)が最多となり、この2項目だけで全体の約6割を占める結果となりました。他方で、「50~999万円」の中間層は割合の差異があまり見られないことから、貯金額は二極化傾向にあることがうかがえたそうです。
これを年代別にみると、「1000万円以上」と回答した割合は「60代」(37.57%)、「50代」(25.40%)、「20代」(25.00%)、「40代」(24.53%)、「30代」(7.14%)と続いた一方で、「~49万円」と回答した割合は「20代」(50.00%)、「50代」(32.80%)、「40代」(30.19%)、「30代」(28.57%)、「60代」(21.97%)と、60代を除く全ての世代で「~49万円」の割合が最も多くなっていたといいます。
さらに、世帯年収別にみると、「0~49万円」または「1000万円以上」のどちらが1位となるかは、世帯年収「700万円」で明暗が分かれる結果になったほか、世帯年収「700万~1000万円」の層(31.46%)と「1000万円以上」の層(61.02%)では、1000万円以上の預貯金を保有する割合に2倍近い差があり、「世帯年収1000万円」地点でも新たな分岐点があることがうかがえました。
また、いずれの年収層においても、2割ほどは「1000万円以上」の預貯金を所有していることから、世帯年収と預貯金額にはあまり相関がみられなかったそうです。
次に、「貯金の目的」を聞いたところ、「老後に備えて」(70.00%)、「家族に何かがあったとき」(30.40%)、「旅行や趣味」(28.60%)という結果になりました。
これを年代別でみると、いずれの年代も「老後に備えて」が最多となっていたほか、「20~50代」は「家族に何かがあったとき」が2番目に多かったのに対し、「60代」では「旅行や趣味」が2番目に多くなっていたそうです。
同社は「一般的に定年を迎えることの多い60代において、家族の万が一に備えた分はすでにある程度蓄えており、余暇を楽しむ分の貯蓄へシフトしている可能性が考えられる」と説明しています。
また、世帯年収別でも「老後に備えて」がどの年代においても最多なのは変わらないものの、世帯年収500万円地点から「子どものため」の貯金が全体の2割を超えていることから、シェア率4位であるものの、子どものために意識的に貯蓄している姿勢がうかがえたといいます。
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【出典】
▽いくら貯金があっても消えない将来への不安。全体の7割が「老後に備えて」貯蓄
https://www.for-it.co.jp/mediverse/results/crypto-survey-221209/