「産んでくれなんて頼んでない」反抗期の娘からショッキングな一言 シリアスな口喧嘩の終盤にほっこり

渡辺 陽 渡辺 陽

心にグサッと刺さるような一言を言われて傷ついたことはありますか。親子や兄弟姉妹の場合は、ついつい言っても許してもらえると、ひどい言葉を口走ってしまうこともあるでしょう。ある母親は、娘さんから最も聞きたくないであろう一言を言われてしまいました。

反抗期の娘から「勝手に産んだくせに…」

その時のことをりんね | 花ダケジャナイ女さん(@linne_flower)は「ついに来た。『産んでくれなんて頼んでない!勝手に産んだくせに…』娘の口から出た言葉。思春期にありがちな事と分かっててもやっぱりショック。"生まれて来なければよかった"まであるか…と覚悟した次の瞬間、笑撃的なひとこと『責任とってちゃんと幸せにしてよっ!(怒)』思わず爆笑して本当ゴメン」とツイートしました。

投稿の終盤で、まさかの展開に、

「娘さんかわいい。『産んでくれなんて言った覚えはない!』と言われたらショックだけど、『私は産みたくて産んだんだ!私はあなたが産まれてきてくれて嬉しいんだ!』って娘さんと同じボリュームで言い返したらどう反応するかな?」

「最後のひと言でちゃんと愛で繋がってるんだなぁと感じて、ほっこりしました」

「親に面と向かってぶつけられることが素晴らしいと思います」

といったコメントがあり、「いいね」は4.1万件にもなりました。

投稿者の母親に聞いた

ーー娘さんは何歳ですか。

「12歳、小学校6年生です」

ーー何がきっかけだったのですか。

「その日、実は娘が寝坊して癇癪(かんしゃく)を起こしました。起こしても起きなかったのです。そして、娘は学校をボイコットしました。自分から言い出した中学受験ではあるものの、受験が間近に控えた焦りやストレスもあったのでしょう。最近は、私や家族に対する暴言がひどかったのです」

ーーその結果爆発したのでしょうか。

「この日はあまりにも酷い態度に、私もだんだん腹が立ってきて『そんな事(寝坊と遅刻)くらいで自暴自棄になって投げ出すようでは、受験を頑張れるはずがない。もう辞めてしまいなさい!』と強く言ってしまいました」

ーーそれで、売り言葉に買い言葉ということになったのですね。

「そうです。それをきっかけに娘の不満が爆発。よその子は親がもっとサポートしてくれる、こんな家に生まれてきたくなかった、そして、『産んでくれなんて頼んでいない』発言に至りました」

ーーそう言われて何と返しましたか。

「あまりにショックだったのではっきり覚えていないのですが、初めに返した言葉は、『それ本気で言っているの?』といったことだったと思います。その後も娘は『子どもが欲しかったなら(息子・兄の名前)だけで良かったやん!』、『なんでこんな苦しい思いしなあかんの!』とまくし立てていました」

ーーそこまで言われると我慢の限界に達してしまいますね。

「私も興奮していましたから…」

「お母さんだって完璧じゃないけど…」

投稿者さんによると、次のようなやり取りがあったといいます。

母『たしかにお母さんが望んで産んだ。それの何が悪いの!』
娘『幸せにする覚悟もないくせに…』
母『お母さんだって完璧じゃないけど…将来自分で幸せになれるように、できるだけのことをしてやりたいって思ってるねん!それくらいの気持ちはあるに決まってるやろ!』
娘『それなら…ちゃんと責任もって幸せにしてよ!』

ーーこんなことを言い合えるのも、お互い「愛し、愛されてている」からではないですか。

「『愛している』という言葉は、よく考えると使ったことがないように思います。でも、『大事だよ』『大切だよ』ということは伝えてますし、伝えた方がよ良いと思っています」

ーーこれは「好き」の裏返しでしょうか。

「そうですね。ダメな母だとは思われているようですが、嫌われてはいないと思います(笑)なんだかんだ甘えているんだろうなという感じです」

ーー娘さんだと傷つけられるようなことを言われても許せますか。

「許しません(笑)家族でも言っていことと悪いことがあります。親だって傷つくということは、いつも伝えています。本人も分かっているのでしょうけど、多感な時期なのでなかなか難しいですね」

ーー言いたい放題言い合う中でも、親が気をつけなければいけないことはありますか。

「『産まなければよかった』ということだけは絶対に言わないようにしています。確かに子どもを産んだことで自身の人生に制限もできましたが、それ以上に得るものは遥かに多いと感じています。親の子どもに対する影響力はとても大きいので、一時的な感情で子どもの心に大きな傷を与えないよう気をつけないといけないなと思っています」

ーー生涯消えない傷になってしまうかもしれませんからね。

「個人的にですが、子どもは親のものではなく、社会から預かっている存在だと思っています。我が子自身が幸せに生きられるよう手助けすること。欲を言えば、いつか社会に出て周りの人たちを幸せにできるような人間に育てること。なかなか難しいですが、せっかく社会から与えてもらった『親という役目』なので、これからも日々奮闘していきたいと思います!」

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