「昨日バス乗った瞬間からガン泣きしてる赤ちゃんがいて、私になにかできることは…とハラハラしてたんだけど 赤ちゃんの周りにおばあちゃんが5、6人いて ハイ泣いた!ハイ元気!ハイおもちゃ投げた!ハイ元気!ハイかわいい!とおだてまくっていて 最後赤ちゃん爆笑していて凄かった 出る幕なし」
「赤ちゃんを連れて電車に乗ったら、乗客に舌打ちされた」「ファミレスで子どもが泣くなら外に連れて行きなさい、と言われた」など、小さな子どもを連れての外出がためらわれるエピソードがあふれるSNS界隈。その日も、ベビーカーについての賛否両論をツイッターで目にしてうんざりした気持ちを引きずっていた耳さん(@coco_chimera)。ギャン泣きする赤ちゃんとおばあちゃん達の心あたたまる交流を目撃しました。
耳さんのやさしさ濃いめのツイートには、「お婆ちゃんアベンチャーズ」「おだて役で参加したいフェスだ!」「おばあちゃんたちも、バス降りるときは若返ってるはず」「人生のベテランは強い」「あやす年寄りに、笑う赤ちゃん。赤ちゃんと年寄りは、本来セット」などの声が続々。
また、「あやして貰えると本当に助かる。嫌そうな顔する人も居る中、こうやって優しさで見守って貰えるの本当に救われます」「私もバスとか電車で子供に泣かれてかなり焦ったことを思い出しました‥おばあちゃんたちのおかげでお母さんも救われたんじゃないですかね~」という母親目線のコメントも。
耳さんに、バスで見た一部始終を教えていただきました。
「“赤ちゃんはかわいい”を声を大にして言えるようになりたい」
――赤ちゃんの泣き声が響くバス車内、どんな雰囲気でした?
「私が乗り込んだ瞬間から、既に大泣きしていました。赤ちゃんとお母さん、おばあちゃんから少し離れていた後部座席周辺にいた人たちの間では“どうなる…?”という不安な空気が漂っていましたし、若干ピリついていた気もします」
――その不安を打ち砕くべく、赤ちゃんをあやし始めたおばあちゃん達!皆さま、お仲間だったのでしょうか?
「恐らくですが、降りる時の様子からお友達同士の方もいれば、見ず知らずの方も、という感じでした。みんなで交互に声を掛け合って、赤ちゃんが泣き止んだ後もみんな歓声をあげて、すごいねー!かわいい!よかったー!などと言ったり、拍手したり。ツイートにも書いたのですが、その一連の動きが見事で!私にはここまで出来る力がない…と自分の力不足を感じました。車内の様子を窺ってしまったり、保護者の方もあまり構うと嫌かな?と考えてしまったりしていたので」
――こんなおばあちゃん達がいたら、心強いですよね
「私自身、子どもを2人育てており、子どもたちが小さな頃は公共交通機関での外出にかなり苦労しました。バスで出会ったおばあちゃん達は、声も大きくて、意図的ではないかもしれませんが、赤ちゃん泣いてるね、かわいいね、という空気を素早く作ってくれたと思います。それが、今回の穏やかな光景に繋がったのでしょうね。
どんな時もそのような空気があれば、子連れの外出も少し楽になるのではないかと思います。リプライでも、“早くこのおばあちゃん達みたいになりたい”と仰っている方が複数人いましたが、私も早くあのおばあちゃん達のように空気を読まず、何をしていても“赤ちゃんはかわいい”を声を大にして言える人間になりたいです」
もし、公共の場で泣き止まない赤ちゃんに出会ったら、このおばあちゃん達のことを思い出して、周りを気にせず行動できる強さを!きっと、やさしい世界が待っています。
■耳さん @coco_chimera