「そういうとこやで」大変なのは分かるけど…電車内で就活生とのやり取りが話題 「人事は見ている」「すぐ見抜かれる」

渡辺 陽 渡辺 陽

電車やバス、飛行機など、公共の乗り物に乗った時に、「えっ!」と仰天したり、不快な思いをさせられたりすることがあります。電車に乗車していたくらみか®︎(@mikaishikura)さんは、ある就活生を目にして、以下のようにツイートしました。

「ここ、空いてますか?」めんどくさそうに荷物をどかすのはスーツ姿の若い女性。髪を後ろで結んだリクルートスタイルで、空いている隣席に荷物をドーンと置いていた。あとはスマホに集中。もしかしたら就活が大変でやってられないのかもしれない。けどね『そういうとこやで』って思わず言いたくなりました」

「そういうことやで」に込められた意味について、投稿者さんに話を聞きました。

ーー空いている席に荷物を置いていたのですね。

「ガラガラな車内ならば別ですが、混み合ってきたらサッとのけるのがマナーだと思っています。ただ、今回のツイートで若い女性と思われる方から『チカン被害に遭ってから横に座られるのが怖い』、『アナタのようなお節介な人に話しかけられたくない』などの理由から、防止のためにあえて荷物を置いているというご意見がありました。横に座るチカン被害があることは知りませんでしたが、荷物を置くのが常識になるくらい深刻ならば、何らかの対策が必要なのかもしれません」

ーー自分しか見えていなかった?

「私は、ツイッターを始めてから周りの出来事をよく見るようになりました。ツイートには、実際にあったこと+気づきや自分の考えを書くことが多いです。今回は、電車で見た女性の外見から就活生を想像して書きましたが、会社員でも、経営者でも、主婦でも誰でも当てはまると思ったんです」

ーー確かに、「人の振り見て我が振り直せ」と言いますものね。

「自分に置き換えて読むと、多くの人に気づきがあるのではないかと考えました。私も含めですがスマホ依存している人が多いと思うので、SNSで発信して日常を客観視することが、余裕を持って周囲に目を向けるきっかけになるかもしれません。

他者を気遣う余裕が無いというのは、私自身も同じです。今回、『お節介はやめろ』というリプライが多かったのですが、昔は電車でアメをくれるオバちゃんがいたり、子どもを叱るオジサンがいたり、お節介があちこちに溢れていました。裏を返せば、他者への思いやりの表れだと思うのですが、それを受ける機会が少なくなっているのかもしれません」

ーーお節介といえば…リプライのなかに「昔営業してた時に、コンビニの駐車場に散乱してたゴミを拾ってゴミ箱に入れたのを訪問先の人が見ていたらしく、『君良い人だから契約してあげるよ』と言って、初めてその企業から契約をもらった」とありました。

「そうです。コンビニの駐車場なのですからコンビニの人が掃除してもいいのですが、その人はゴミ拾ってゴミ箱に入れた。お節介かもしれませんが、他人事だからと知らん顔しないところが素晴らしい。私もこうした光景を見つけたら、自然に行動できるようにしたいと思います。そういう経験が増えれば、自分本位の思考が変わっていくのではないでしょうか」

ーー自分本位の思考はどう変えていけばいいのでしょう。

「私の周りにはアクティブなシニアの方が多くて、年齢を重ねても仕事や勉強、趣味などさまざまなことに挑戦されています。年を重ねても好奇心を忘れず色んな場に参加するって大事なことですね。こうした人生の先輩がお手本になっていますので、良いお手本を見習い、自身もそうあるように自分を高めてきたいと思っています」

このツイートを見た人からは、
「人事は意外とこういうとこ見てるんですよね」
「しんどい時にこそ、本性がでてしまう…そこで更に、人を気遣うことができる人間が素敵ですね」
「面接する立場からすると、その場限りの行為はすぐ見抜かれます。おうちに帰るまでではなく、さらにその先の癖や習慣は意識して変えておかないと、ですね。」
とさまざまな意見が寄せられ、「いいね」は4.4万件にもなりました。

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