誰かの「命」の支えに
ーー骨髄バンクのドナー登録者数が増えている件、どなたからお聞きになったのですか?
「この話をされたのは献血ルームのスタッフさんでした。ドナー登録が急に増えたのは、以前、競泳選手の方が白血病を公表した時以来だそうです」
ーーリスクを知った上でドナー登録をした理由は…?
「最初の動機は、大好きな声優さんの元気な姿をまた見たい、ということでした。自分にできることはないか?と調べた際、骨髄バンクのドナー登録について知り、決意しました。骨髄ドナーについて調べる中で、毎年約2000人の方が移植を必要としていることを知り、自分が誰かの命の支えになれたらいいな、という気持ちも芽生えるようになりました。こんな風に答えるとなんだか綺麗ごとみたいに思われるかもしれませんが、わりと本心です」
軽い気持ちでなく「覚悟」をもって登録を
ーーご自分の名前が記載された「ドナーカード」を手にされた時のお気持ちは…?
「カードは直筆で署名する形になっています。署名をする時は、誰かの数万分の一に当てはまって救うことができたらいいなという気持ちでした。ドナー候補に選ばれた時は、しっかりと臨んでいきたいです」
ーー今回のツイートに多くの反響があったことについては…?
「ツイートがこんなに伸びるとは思わず、自分も驚きました。また、ドナー提供を受けられた方からのツイートを見て、まだ登録したばかりですが、自分も誰かの助けになれればいいな、と思いました。
患者さんとドナーの適合率は数百~数万分の一とされているため、少しでも多くの方が骨髄ドナーについて知り、行動していただけると、より多くの患者さんを救うことができるようになります。一方で、軽い気持ちで登録された方が候補として選ばれた際、辞退される問題もあるとの指摘もありました。ドナー登録を考えている方は、注意事項を十分確認した上で、覚悟を決めて登録していただければと思います」