「街のゴミ箱ではありません!」自販機横のリサイクルボックス、3割が異物→ゴミが入れにくい構造に統一します

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 「リサイクルボックスは街のゴミ箱ではありません」ーー全国清涼飲料連合会(東京都千代田区)と日本自動販売協会(東京都港区)はこのほど、今秋から自動販売機横のリサイクルボックスを異物が混入しにくい業界統一仕様に変えていくと発表しました。

容器回収…しかし3割が異物

 リサイクルボックスは本来、飲み終わったペットボトルや缶などの空き容器を回収するために設置されています。しかし、投入口から紙ごみやプラ袋などの一般ゴミがあふれかえり、入りきれなかったペットボトルが周辺に散乱する光景を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

 「自販機横リサイクルボックスは、空容器を回収する目的で設置していますが、実際には空容器以外の異物の混入が約3割と『街のゴミ箱』になっています。異物が入ることで、本来入るべき空容器が入らず散乱の原因になることや、空容器回収業務や処理費用の負担増だけでなく、回収ペットボトルの品質が低下し、リサイクルの円滑循環の妨げとなっています」(担当者)

新ボックスは「投入口が見えにくい」

 新機能のリサイクルボックスは投入口が下向きになっており、容器以外のゴミなどが投入しにくい構造です。新しい仕様は次の通りです。

(1)空き容器投入口を下向きに設計。投入口が見えにくい角度、高さに設計し、ペットボトル以外の異物の入りにくい口径で異物投入抑止を実現
(2)ゴミ箱に見えにくいオレンジカラーを採用
(3)投入口のわきに異物抑止を啓発するステッカーを掲出

 大手清涼飲料水メーカーのキリンビバレッジでは年末までをめどに、新しいリサイクルボックスを約1000台設置する予定です。特に異物混入が多い屋外を優先し「使用済みペットボトルを確実に回収することとその品質向上を目指します」としています。

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