保護した野良猫が産んだ子猫を家族に 子どもたちは「走れるように」と部屋を片づけ、いつも抱っこ「可愛くてしょうがない」

渡辺 陽 渡辺 陽

堕胎予定日に母猫が出産

むぎくん、ちょこちゃん(生後5ヶ月)は、すんでのところで命を落とすところだった。

兵庫県の淡路島で野良猫のTNR活動をしていた保護団体は、2022年4月13日、かなりお腹の大きな妊娠している猫を捕獲した。すでに妊娠後期だと思われたが、出産させることはできない。堕胎手術を受けさせるために夜遅く、シェルターに搬送された。翌日が手術の予定だったのだが、朝、出産が始まった。担当者は、このように捕獲機の中で出産してしまうケースがあると聞いたことはあったが、実際に体験したのは初めてだったという。保護団体は、親子を受け入れることにして、母猫はTNRして、子猫たちは里親を探した。子猫たちは全部で4匹、うち2匹がむぎくんとちょこちゃんだった。

仲良しの兄妹を家族に

香川県に住むNさんは、夫婦ともに実家で猫を飼っていたので、大の猫好き。いつか猫を飼いたいとずっと思っていた。子どもたちも成長し、お世話ができるようになり、命の大切さを学んでもらいたいと思い、猫を飼うことにしたという。

保護団体のシェルターに子猫を見に行き、むぎくんとちょこちゃんに出会った。2匹はとても仲良しで、お互いにグルーミングし合う姿がとても微笑ましかった。

家に帰るのが楽しみに

6月12日、生後2ヶ月の時にNさんは2匹を迎えた。仲良しの兄妹だからか、家に来てすぐに猫じゃらしで遊び始め、ちょこちゃんはすぐにごはんを食べた。何も困ることはなかったという。

むぎくんは仕草が可愛くて、甘えん坊。ちょこちゃんはお転婆なくせに怖がりで、おっちょこちょいのツンデレさん。

Nさんは朝起きるのと仕事が終わって家に帰るのが楽しみになった。

「子どもたちも学校から帰るのが楽しいようで、特に息子にとっては弟や妹ができたようで、ずっと抱っこしています。猫たちが走れるように、子どもたちは部屋の片付けを頑張るようになりました」

2匹は家族の一員。可愛くてしょうがないという。

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