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愛犬の健康管理「できていない飼い主が多い」獣医師の9割が回答 特に気遣うべきことは「食事管理」が最多

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犬を飼っているみなさんは、大切な愛犬が元気でいるためにどんなことに気をつけていますか。全国の獣医師の男女1006人に犬の健康管理について聞いたところ、9割以上の人が「愛犬の健康管理ができていない飼い主が多い」と回答しました。また、愛犬の健康管理において、特に気を遣った方が良いことについては、およそ半数の人が「食事管理」と回答したそうです。

株式会社ネイチャーリンクスが、2022年7月に「愛犬の健康管理に関する調査」と題して実施した調査です。

はじめに、「愛犬の健康管理が十分にできていない飼い主が多いと思いますか」と聞いたところ、「多いと思う」(53.9%)、「とても多いと思う」(38.2%)を合わせて92.1%の人が「愛犬の健康管理が十分にできていない飼い主が多いと思う」と回答しました。

続いて、「飼い主が誤った健康管理のやり方をしていると感じることはありますか」と聞いたところ、95.4%の人が「ある」と回答。また、「どのようなことが特にできていない・誤っているか」については、「食事」(49.5%)、「温度(室温・体温)」(24.0%)、「トイレ」(12.2%)といった回答が上位に並び、約半数の人が、日々の食事の与え方に最も問題があると感じていることがわかったそうです。なお、誤った健康管理については、以下のようなコメントが寄せられ、人間側の都合により愛犬のQOL(生活の質)が担保されていない様子がうかがえたといいます。

▽エアコン設定を人間と同じようにし寒すぎたりする(30代男性/福岡県)
▽短い散歩だけで済ます(30代女性/栃木県)
▽人間が食べて身体にいいものは、犬も健康に良いと思っている(30代女性/埼玉県)
▽犬種や体型に合ったトレーニングができていない(30代女性/神奈川県)
▽ドッグフードにたよりすぎ(40代女性/北海道)

次に、「愛犬の健康管理において、特に気を遣った方が良いこと」を聞いたところ、「食事管理」(49.6%)、「室温・体温調節」(32.8%)、「適度な運動習慣」(17.1%)と続き、回答者からは以下のようなコメントが寄せられたそうです。

【食事管理と回答した人】
▽肥満だけでなく、心疾患などのリスクが高まる(30代女性/沖縄県)
▽カロリーの過剰摂取につながり病気を引き起こすので(40代男性/北海道)
▽栄養摂取は健康の要であるから(40代男性/埼玉県)

【室温・体温調節と回答した人】
▽熱中症になるから(20代女性/岐阜県)
▽体温調整し辛い動物だから(30代男性/東京都)
▽暑さに弱いから(40代男性/東京都)

【適度な運動習慣と回答した人】
▽筋力低下を防ぐため(20代女性/兵庫県)
▽運動不足による健康被害は多岐にわたるから(30代女性/栃木県)
▽運動による基礎体力の維持や骨形成に必要(40代男性/福岡県)

調査結果を踏まえて同社は「食事は毎日摂るもので、健康管理や体調維持に影響を与える割合が高いといえます。加えて、犬たちは食事を通して飼い主とコミュニケーションを取り信頼関係が育まれることからも、食事は身体だけでなく精神面も支える大切な役割を果たしています」と説明。

さらに、「人間と同じく、犬にとっても気温は健康管理のための大切な要素で、熱中症や皮膚病、ウイルス感染などさまざまな病気やトラブルの原因になりかねません。日頃から様子を観察して愛犬にとって最適な状態を把握しておくことが大切です」とも述べています。

また、「愛犬の食事管理において、最も重要なこと」については、「犬種に合ったペットフード(小型犬用・シニア犬用など)」「年齢に合ったペットフード」(いずれも31.7%)、「ペットフードの成分」(21.7%)といった回答が上位に並んだそうです。

犬に何か症状が現れた場合の飼い主の対応について、「症状が悪化してから動物病院を受診する人は多いですか」と聞いたところ、「多い」(54.8%)と「とても多い」(35.9%)を合わせて90.7%の人が「症状が悪化してから動物病院を受診する人が多い」と回答しました。

また、「健康管理ができていない場合、愛犬に見られやすい体調の変化」については、「目ヤニが出る」(42.4%)、「耳からニオイがする」(31.8%)、「耳をよくかく」(26.4%)といった回答が上位に並びました。

調査結果について同社は「目ヤニは、古い細胞やほこり、ゴミを体の外に出す際に出る生理的なものですが、量が急に増えた場合や、色が黄色や緑色の場合は感染症や炎症など何かしらの目の病気にかかっている可能性が考えられます」と説明。

さらに、「健康な犬の耳は臭いませんが、炎症や感染症による外耳炎が原因で臭うことがあります。また、外耳炎や皮膚炎などの病気やストレスが原因で耳をよくかくこともあるので、注視すべき兆候だといえます」とも述べています。

最後に、「愛犬の食事管理」について、回答者からは以下のようなアドバイスが寄せられたといいます。

▽満腹までは食べさせない(20代男性/埼玉県)
▽どのような栄養素が必要か調べて与えること(20代男性/神奈川県)
▽適切な食事の徹底を心掛け、肥満予防に取り組むこと(30代女性/沖縄県)
▽獣医に相談をして何を食べさせるべきか、何を食べさせてはいけないのかを聞く(40代男性/神奈川県)
▽ドッグフードも個体によりあわない場合がある。定期的に変えると良い(40代女性/北海道)
▽日頃より定期的に病院で検診を受けて下さい(50代男性/埼玉県)

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