みなさんはペットにいくらぐらいのお金をかけていますか。ぺット保険を専門に取り扱う「アニコム損害保険株式会社」が、「2021年の1年間にペットにかけた年間支出費用」を調査したところ、犬にかける年間費用は「約35万円」、猫では「約17万円」でした。また、最大の支出項目は犬猫ともに「フード・おやつ」で、犬は「約7万円」、猫が「約5万円」だったそうです。
2021年1月1日~12月31日の1年間にペット1頭へ支出した費用を、同社の契約者に聞いた調査で、有効回答数は2237人でした。
犬・猫それぞれについて、1年間にかかる各項目の費用を調べたところ、犬が34万5572円(前年比102.1%)、猫が16万9247円(前年比102.7%)と、犬・猫ともに微増傾向が見られたそうです。
項目別にみると、最大の支出項目は、犬・猫ともに「フード・おやつ」で、犬は約6.6万円(前年比101.8%)、猫が約5.3万円(前年比123.0%)という結果でした。
特に猫で増加している理由として「病気のため療法食に変えた」「体のために質のよいフードに変えた」「健康に留意して自然食品に変えた」など、愛猫の健康を気遣う回答が多く見られる一方で、「家にいる時間が増えて、ついついあげてしまった」というコロナ禍ならではの回答も見られたそうです。
犬で最も前年から増加したのは「サプリメント」でした。増加している理由として、加齢によるもの、若齢の関節炎などによるもののほか、「腸内フローラを改善するためサプリメントを与えるようになった」という回答もあり、人で話題の腸内フローラを意識する飼い主が増えていることがうかがえたといいます。
「2022年の費用」について聞いたところ、「変わらない見込み」と答えた方が45.6%、続いて多かったのが「増える見込み」で32.5%でした。増える見込みの理由として、「コロナが落ち着けば旅行に行きたい」や「コロナが落ち着いたら、たくさん遊びにいきたいので」といった声が寄せられました。
なお犬の体格別に支出した費用を見てみると、中型犬が「30万8794円」で最も低い結果となりました。内訳は「病気やケガの治療費」(4万4063円)、「しつけ・トレーニング料」(2099円)、「洋服」(7623円)などが低くなっています。
同社は「『フード・おやつ』『飼育に伴う光熱費』などは、体格に応じてかかる費用も異なります。大型犬を迎える際には、費用面での備えも必要です」と説明しています。
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また、「2021年に新しく購入したIoTアイテム」を聞いたところ、犬・猫ともに「見守りカメラ」(14.4%・14.2%)が最も多い結果となりました。また、猫では、「自動給餌器」(9.1%)、「システムトイレ」(9.0%)を購入しているほか、「その他」(5.6%)に含まれるものとして「自動給水器(水飲み器)」が見られたそうです。
「自分自身よりも、ペットに費用をかけている項目」を聞いたところ、30.4%が「美容院(理髪店)」、続いて28.7%が「医療費」と回答しました。また、「食費」と回答した飼い主も20.7%という結果でした。
その理由としては、「ペットにかかる美容代は惜しまない分、自分は美容院に行く回数を減らす」といった、ペットファーストな声、「いつまでも元気で長生きしてほしい」「人間よりもはるかに短い寿命な為、できる限りの幸せを与えてあげたい」「健康維持は飼い主の義務!」といったペットの健康を気遣う飼い主の声が寄せられたそうです。