ESG投資の拡大や、ダイバシティ&インクルージョンの推進により、「多様な人材の登用」への関心が高まっています。また、企業が抱える人材の価値を示す「人的資本」の開示が促され、金融庁も、男女別の賃金や女性管理職比率などを有価証券報告書に記載することを2023年度には義務づける方針だと報じられています。「人的資本」の開示が進むなかで関心が高まっている「女性管理職比率」について、20代はどのように捉えているのか調査しました。
株式会社学情が、20代のビジネスパーソンを対象に、2022年6月に実施した調査では、女性管理職比率が高い企業について「好感が持てる」と回答した20代が25.8%に上りました。「どちらかと言えば好感が持てる」の43.5%を合わせると、約7割の20代が、女性管理職比率が高い企業に好感を持っていることが分かります。「時代の潮流に乗っている企業だと思う」「ダイバシティを重視している企業だと感じる」「社会課題に取り組む姿勢を感じる」「SDGsのなかでも、ジェンダーの平等には強い関心を持っている」などの声が寄せられました。また、4割超の20代が、転職活動において、女性管理職比率を意識すると答えています。男女別では、「意識する」「どちらかと言えば意識する」と回答した割合が、男性は28.5%、女性は58.9%となりました。約6割の20代女性が「意識する」としており、関心の高さが伺えます。
約7割の20代が、「女性管理職比率が高い企業は好感が持てる」と回答
女性管理職比率が高い企業について、「好感が持てる」と回答した20代が25.8%に上りました。「どちらかと言えば好感が持てる」43.5%を合わせると、約7割の20代が、女性管理職比率が高い企業に好感を持っていることが分かります。
「時代の潮流に乗っている企業だと思う」「ダイバシティを重視している企業だと感じる」「社会課題に取り組む姿勢を感じる」「SDGsのなかでも、ジェンダーの平等には強い関心を持っている」などの声が寄せられました。
転職活動において、女性管理職比率が高いことを知ると志望度が上がると回答した20代は35.8%
転職活動において、女性管理職比率が高いことを知ると「志望度が上がる」「どちらかと言えば志望度が上がる」と回答した20代は、35.8%となりました。「性別に関係なく、働きやすい環境が整っていると感じる」「女性も活躍でき、かつ正当に評価されていると思える」といった声が寄せられました。
4割超が、転職活動において女性管理職比率を意識
転職活動において、女性管理職比率を「意識する」「どちらかと言えば意識する」と回答した20代が42.1%を占めました。転職活動において、4割超の20代が、女性管理職比率を意識していることが分かります。男女別では、「意識する」「どちらかと言えば意識する」と回答した割合が、男性は28.5%、女性は58.9%となりました。約6割の20代女性が「意識する」としており、関心の高さが伺えます。
<調査概要>
・調査期間:2022年6月3日~6月12日
・調査機関:株式会社学情
・調査対象:20代・転職を希望する社会人(20代専門転職サイト「Re就活」のサイト来訪者)
・有効回答数:209件
・調査方法:インターネットでのアンケート調査
※各項目の数値は小数点第二位を四捨五入し小数点第一位までを表記しているため、択一式回答の合計が100.0%にならない場合あります。
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約7割の20代が、女性管理職比率が高い企業に好感を持っていることが明らかになりました。「性別に関係なく、働きやすい環境が整っていると感じる」「ダイバシティを重視している企業だと感じる」などの声も寄せられており、「管理職比率」に関する指標は、投資だけでなく人材採用においても、注目される1つの指標になっているのかもしれません。