「メンタル不調で休職」約2割の女性が経験あり…原因は「職場の人間関係」が最多 転職サイトが調査

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株式会社キャリアデザインセンターが運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』が「メンタル不調による休職」に関するアンケートを実施したところ、約2割の女性が「メンタル不調で休職したことがある」と回答しました。また、メンタル不調に陥った原因は、「職場の人間関係」や「業務量の過多」などに回答が集まったそうです。

同転職サイトの会員に、2022年6月~7月の期間にWeb上で実施した調査です。全国の女性755人が回答しました。

はじめに、「職場にメンタル不調で休職している人はいますか」と聞いたところ、46.0%の人が「現在はいないが過去にいた」と回答。「現在いる」と回答した人は22.3%でした。

続いて、「メンタル不調が原因で休職したことはありますか」と聞いたところ、「休職はないが有給休暇を取ったことがある」(27.2%)と「休職したことがある」(21.2%)を合わせると、48.4%の人がメンタル不調で有給や休職に至っていることが判明。なお、「休職も有給休暇も取ったことはない」と回答した人は51.7%でした。

「メンタル不調で休職したことがある」と回答した人に「どの程度休みましたか」と聞いたところ、「数カ月程度」(33.8%)、「1カ月程度」(19.4%)、「1年程度」(15.0%)といった回答が上位に並びました。

「休職したことがある」「休職はないが有給休暇を取ったことがある」と回答した人に、「メンタル不調に陥った原因」を聞いたところ、「職場の人間関係」(58.3%)、「業務量の過多」(41.2%)、「職場のハラスメント」(39.8%)などが挙げられました。なお、その他の回答では「新型コロナ」「育児との両立」「不妊治療」などが挙げられたそうです。

また、「メンタル不調時の症状」については、「憂うつ」(70.4%)が最多に。次いで、「不安感」(67.1%)、「不眠」(58.3%)と続きました。なお、その他の回答では「過呼吸」「頭痛」「めまい」などが挙げられたといいます。

さらに、「休んでいる間、不安に思ったこと」を聞いたところ、「金銭面」(50.3%)、「いつ快方に向かうか」(44.5%)、「職場に迷惑をかけていないか」(43.1%)、「社会復帰できるか」(39.2%)といった回答が続き、その他の回答としては、「異動できるか」「転職できるか」などが挙げられました。

また、「メンタル不調を乗り越えるために大切だと思うこと」については、「十分な休息や睡眠」(82.3%)が最多に。次いで、「心を許せる人と過ごす」(64.1%)、「異動や転職」(53.3%)、「バランスのいい食事」(44.2%)といった回答が上位に並び、リラックスすることや環境を変えることが大切だと思う人が多いことが窺えたといいます。

「休職したことがある」と回答した人に「休職期間終了後はどうしましたか」と聞いたところ、「転職した」(48.8%)、「元の職場に復帰した」(18.8%)、「退職したまま働いていない」(11.3%)、「まだ休職中」(10.6%)と続き、いまだ休職から復帰できていない人もある程度の割合を占める結果になったそうです。

最後に、「休職明けにあったらいいと思う制度やサポート」を聞いたところ、「時短勤務」(65.2%)、「在宅勤務」(61.5%)、「業務量の調整」(57.4%)といった回答が上位に並びました。メンタル不調に陥った原因でも、「職場の人間関係」や「業務量の過多」が上位だったことから、時短などの柔軟な働き方や、職場と距離が取れる在宅勤務などが求められている実態が窺えたといいます。

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【出典】
▽女の転職type/メンタル休職について〜メンタル不調による休職について聞いてみました。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-54/

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