「女性の更年期」の症状とストレスには関係がある!? 40~50代女性の8割が「何らかの不調を抱えている」 

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女性が40代後半頃から見舞われる更年期による体の不調。不安を感じる女性も多いのではないでしょうか。今の女性たちが更年期とどう向き合っているのかを首都圏在住の35~64歳の女性1万5122人に聞いたところ、40〜50代女性の実に8割以上が「何らかの不調を抱えている」ことがわかりました。また、日常的にストレスを感じることが多い人ほど、「更年期症状が重い〜中程度」になる割合が高いこともわかったそうです。

花王株式会社の「生活者情報開発部」が2021年12月に「更年期の不調に関する意識調査」として実施した調査です。

はじめに、「更年期に見られる体の不調」を見ると、40〜50代女性の実に8割以上が何らかの不調を抱えていることがわかりました。更年期は汗をかきやすい、イライラしやすいといったイメージが強いですが、体調の変化は多種多様な形で現れているといい、中でも多いのは、「腰や手足の冷え」(82%)、「疲れやすい」(80%)、「肩こり・腰痛・節々の痛み」(78%)がTOP3を占めました。よくある不調だと思い、更年期が原因の1つになっているとは気付かないケースも多いといいます。

次に、「ストレスを感じる頻度と更年期症状」については、ストレスを感じることが多い人では「更年期症状が重い〜中程度」が56%、やや多い人では34%という結果になり、日常的にストレスを感じることが多い人ほど、「更年期症状が重い〜中程度」になる割合が高いことがわかりました。

また、「ストレスの原因」については「将来や老後の不安」が35%で最多に。次いで、「家計や収入の不安」(34%)、「自分の健康状態」(24%)、「仕事上の人間関係」(24%)といった回答が上位に並びました。

働き盛りであると同時に、親の介護や子どもの巣立ちなど環境の変化も多いライフステージにあって、40・50代はただでさえ悩み多き年代です。体の不調に加えてストレスフルな状況も、更年期症状の背景にあるといいます。

続いて、「更年期の自覚」については、閉経前の40代ではまだ更年期当事者意識は薄く、「そろそろ更年期かもしれない」(47%)、「まだ更年期ではない」(30%)といった『これから』の意識が高いのに対し、50代になると「今まさに更年期だと思う」(44%)、「更年期は終わったと思う」(23%)が多数派になりました。

また、「40代での就業状況と更年期の自覚」を見ると、フルタイム勤務では「そろそろ更年期かもしれない」(46%)、「まだ更年期ではない」(34%)、「今まさに更年期だと思う」(13%)、週30時間未満のパート勤務では「そろそろ更年期かもしれない」(51%)、「まだ更年期ではない」(28%)、「今まさに更年期だと思う」(15%)、専業主婦では「そろそろ更年期かもしれない」(45%)、「まだ更年期ではない」(27%)、「今まさに更年期だと思う」(18%)という結果になり、同じ40代でも働き方によって更年期の自覚が異なることもわかったそうです。

さらに、「更年期の不調と仕事への影響」について見ると、更年期の症状を自覚しながら働いている女性の中で、更年期の不調が「仕事に影響があった」と答えた人は39%で、そのうちの38%は「仕事を続ける自信がなくなった」と回答。以下、「能率が目に見えて低下する」(33%)、「時々仕事を休む」(26%)、「仕事を辞めることを考えた」(20%)と続き、「仕事を続ける自信を失い」「辞めることを考える」という負のスパイラルに陥っていることが伺えたといい、働き続けるためには、周囲のサポートが欠かせないといいます。

最後に、「体や心の不調の理解や協力を望む相手」を聞いたところ、「配偶者・パートナー」(59%)、「友人」(39%)、「母親」(31%)といった身近な人に理解や協力を求めていることがわかりました。

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調査を行なった同社は、「更年期とうまく付き合うためには、自分のからだと心がどういう状況にあるのかを改めて見つめ直すことにヒントがあるようです。これまで歩いてきた人生の速さや歩き方を見直す、歩く道を変えてみるなどの転機なのかもしれません」と述べています。

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