新入社員の半数が「10年以内に退職予定」…理由は「ライフステージに合わせて働き方を変えたい」「給料がいまいち」

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入社してしばらくたった新入社員のみなさんは、どのような気持ちで働いているでしょうか。2022年に新卒入社した22~23歳の男女800人(男女それぞれ400人)に、今の会社でどれくらい働くと思うか聞いたところ、約半数が「10年以内に退職予定」と回答しました。また、今の会社で働き続けない理由については「ライフステージに合わせて働き方を変えたい」「給料がいまいち」「色々な会社で経験を積んでいきたい」などに回答が集まったそうです。

株式会社マイナビが運営する総合転職情報サイト「マイナビ転職」が2022年6月に「2022年新入社員の意識調査」と題して実施した調査です。

はじめに「今の会社であと何年くらい働くと思いますか」と聞いたところ、51.0%が「10年以内退職予定」と回答。また、その理由については「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」(30.7%)、「給料がいまいちだから」(27.5%)、「色々な会社で経験を積んでいきたいから」(26.8%)といった回答が上位に並びました。

これを男女別で見ると、男性では「転職でキャリアアップしていきたいから」(33.9%)という自身のステップアップに関係する理由が1位に選ばれた一方で、女性では「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」(43.6%)が1位という結果になりました。女性は働き続けたいという意向を持っていても、“今の職場”で仕事と結婚・子育てのベストバランスを実現させるのは難しいと感じていることが窺えたといいます。

次に、「現在の職場は働きがいがあるといえますか」と聞いたところ、「とても働きがいがある」(17.0%)と「働きがいがある」(48.0%)を合わせて65.0%の人が「働きがいがある」と回答した一方で「まったく働きがいがない」(2.4%)と「働きがいがない」(7.0%)を合わせて9.4%の人が「働きがいがない」と回答しました。

続いて、「どのような職場であれば、働きがいを感じますか」と聞いたところ、「自身の成長を感じる」(55.6%)、「誰か(顧客・同僚)の役に立てたと感じる」(49.8%)など、充足感を得ることに働きがいを感じている傾向が窺えました。

一方で、「現在の職場状況」については、「誰か(顧客・同僚)の役に立てたと感じる」が21.5%で理想と現実のギャップが28.3pt、「自身の成長を感じる」が29.0%で理想と現実のギャップが26.6pt生じており、働きがいの理想と現実にへだたりがあることがわかったそうです。

また、働きがいを感じている人と感じられていない人の勤続意向について見ると、働きがいを感じている人では22.5%の人が「定年まで」と回答しました。その一方で、働きがいを感じられていない人の28.0%が「1年未満に退職意向」、63.9%が「3年以内に退職予定」と回答しており、新入社員の定着には「働きがい」を持てる環境づくりが重要であることが窺えたといいます。

最後に、「現在のテレワーク率」については19.1%で、前年の24.3%からやや減少。また、「今の会社でテレワークが廃止された場合、働き続けると思いますか」と聞いたところ、51.3%が「働き続けると思う」、23.0%が「テレワークできる会社に転職する」と回答し、テレワークの廃止をきっかけに、転職する人が一定数出る可能性が考えられるといいます。

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調査を行なった同社は「働きがいを感じていない社員は勤続意向が低い傾向が顕著に現れました。彼らは人間関係の悩みで『社風が合わない』『相談できる先輩や上司がいない』『周りとコミュニケーションが取れず、孤独感を感じる』などの回答が多いことも特徴。対面、オンラインを問わず、こまめな声掛けやプラスワンの雑談など、孤独を感じさせない関係性を構築していくことが、働きがいの向上、ひいては定着に寄与すると言えそうです」と述べています。

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