兵庫県尼崎市に暮らす母と息子を描いた人気小説「尼崎ストロベリー」。昨年11月に舞台化が決定し、作者の成海隼人さんと実行委員会のメンバーが上演に向けてさまざまな活動をしてきました。
このたび、舞台化企画第1弾として「尼崎ストロベリー公式YouTubeチャンネル」が開設され、上演に向けて本格的なスタートを切りました。さらに上演日程も決定しました。
7月29日にアップされた初回動画では、成海さんが「2019年の12月に幻冬舎様から発売させていただきましたのが、『尼崎ストロベリー』という作品なんですが、今でもありがたいことにみなさんにめちゃめちゃ可愛がっていただいております。僕の大切な作品です」とあいさつしました。続けて「重大発表がございまして…」と、舞台の日程を発表。2023年3月5日に尼崎市のあましんアルカイックホールで上演予定だそうです。成海さんにお話を伺いました。
――上演日が決定しました。
「嬉しいしかないです!」
――それ以外は何か決まりましたか?
「舞台の発表って普通は、演者、役者が決まって、照明さん、演出家、いろいろ決めて、チケット発売日、値段を決めて『はい、ドン、情報開示』なんですけど、実はこの段階で決まってることが開催日と会場のみです。これはどうやろなって思ったんですけど、水面下で動きながらいろんなことを決めていって発表っていうのもひとつだけど、それって普通やなって。僕がやるんやったら、はじめに『やるぞ!』って言ってから何かを決めていって、何もないゼロのところからひとつずつ積み上げて、上演日に向かって走っていきたいなって思ったんです。だからYouTubeを立ち上げて、みなさんと共有するために発信していこうと思って舞台化の発表をしました」
さらに、舞台化をより一層PRするために、成海さんと実行委員会のメンバーが「あまがさき観光局」を訪問。成海さんは観光局の方に「尼崎を盛り上げたい」と舞台への思いを伝え、協力をお願いしました。これから具体的な企画を考えて、上演に向けてPR活動をしていくことになりました。そのときの成海さんの様子もYouTubeにアップ予定だそうです。
――観光局への訪問を終えてどうですか?
「観光局さん、思ったよりも協力してくれそうな気がしました。めっちゃよかった。今まで応援してくれていた方がいたんだけど、人事異動があって、ちょっと心配やったんですけど、大丈夫でした!これから具体的な企画を練って、観光局さんにプレゼンして、一緒に協力してくれるという形になったので、おもしろい企画を考えます。楽しみにしといてください」
成海さんは実行委員会のメンバーと今後のYouTubeの撮影も進めています。
――ここまでの道のりはどうでしたか?
「苦しかったとかは全然なくて、すごい毎日楽しかった。実行委員会の人もいっぱい集まってくれて、仲間がどんどん増えていって、これから楽しみしかないです」
――今後の意気込みをお願いします。
「やっと動き出したので、これからいろいろ決めていかねばなりません。まずは内容。どんな脚本にして、どんなプロットにして…というのをやっていかないといけないので、そういうことをやり始めるとともに、めちゃくちゃ大事なところで、演出家を探します。僕とやってくださる方を探して、それも決まったら発表していきたい。実行委員会のみなさまといろいろなPR活動を企画をして、YouTubeで発信しながらやっていきたいです。近い日程のイベントは、尼崎の『サマセミ!』という『誰でもセンセイ、誰でも生徒』が合言葉の夏の祭典があって、そこでしゃべらせていただくことになっています。8月7日午後1時20分からです。『尼崎ストロベリー』って一体何なのっていうところから授業形式でしゃべりたいと思っています。ぜひお越しいただければ!」
▽YouTube
https://youtube.com/channel/UCcCCa4hkhly32u5mlOKo2vw
▽Twitter
https://twitter.com/amasto_info
▽サマセミ!
https://samasemi.jimdofree.com/
▼尼崎ストロベリー 主人公の高校生・駿一とがんと闘った母(オカン)を描くお笑い好き親子の感動物語。ある日、オカンの胃がんが発覚し、余命半年と宣告されてしまいます。笑うことでがん細胞を攻撃する「ナチュラルキラー細胞」を活性化できると知った駿一は、オカンを救うため、親友とコンビで漫才大会に出場します。成海さん自身と母親をモデルに実体験を交えながら書かれています。