「遊びにきている母が今日がお盆の入りなんだって!どうしようなにも用意してないからお父さん帰ってこられないわ!と言うので急遽きゅうりの馬を作ろうとするも冷蔵庫に大袋入りジャンボマッシュルームしかない。仕方なく父には背もたれまでふかふかのアヒルちゃんに乗ってきてもらうことになった」
漫画家・関口かんこ(@pkb5648)さんの投稿がツイッターで話題となっています。昨年、お父様を亡くされた関口さん。東京にお住まいで、7月にお盆を迎えます。そこで、ナスやキュウリで馬や牛を模した、故人がお盆に家に帰ってくるまでの乗り物である「精霊馬(しょうりょううま)」を作ろうとするも、冷蔵庫にあるのはジャンボマッシュルームのみ…。
その結果、丸いフォルムがかわいらしい精霊馬ならぬ精霊アヒルが出来上がったそうです。当時のお話を関口さんに伺いました。
「父は嬉々として乗ってきたと思います」
ーーかわいいアヒルちゃんです。作ったのは?
「作ったのは私です」
ーーなぜアヒルにしたんでしょうか。
「アヒルちゃんは単にマッシュルームの白くて丸いフォルムから作れる動物がアヒルしか思いつかなかったのです。特にモデルや参考にした情報はありません」
ーー目とくちばしは何で?
「しめじとコーンです。短くカットした楊枝で刺してあります」
ーーナスやキュウリではなく、ジャンボマッシュルームがあるとは。
「アヒージョが好きでしょっちゅう作るのでマッシュルームは冷蔵庫に常にあるのです」
ーーお母さまのリアクションはいかがでしたか。
「母は爆笑して写真撮りまくってました」
ーー亡くなったお父様はどんな方だったのでしょうか。
「父は昨年亡くなって、私たち家族はお盆初心者でこんなことになりました(笑)。目新しいことや面白いことが大好きな自由な父だったのでアヒルちゃんには嬉々として乗ってきたと思います」
◇ ◇
投稿には、「固そうなナスやデコボコしたキュウリより断然ふかふかで、しかも楽しそうですよ」「お父さんも乗ってるお馬さんのふかふかにさぞや驚くことでしょう!」「とても乗り心地良さそう。優しい気持ちになれました」「乗り心地良さそうで…なかなか目立ちますね(笑) お父さん、お帰りなさい!」と、関口さん作の精霊アヒルにたくさんの声があがり、かわいらしい見た目にほっこりした人も多い様子です。
漫画家の関口さんは漫画作品の連載を控えており、「9月から週刊ヤングマガジンで新連載予定です」。関口さんの作品が気になる方はチェックしてみてくださいね。