伝説の名車オロチの精霊馬 思いよ届け 祖母の初盆

黒川 裕生 黒川 裕生

SNSという発表の場ができたことにより、年々クオリティが上がっている精霊馬工作の世界。先日、LUNA SEAの真矢ファンによる真矢モデルのドラムセット精霊馬がTwitterで話題になりましたが、それを見た岡山のemuさんという方から「私の妹の作品もすごいので見てください!」と編集部に連絡がありました。画像を拝見してびっくり。精霊馬界、いよいよとんでもないことになってきましたね。しかもemuさんの妹の作品、ただ遊んでいるわけではなくて、ちゃんとお盆にちなんだ願いも込められているそうです。

送ってくださった精霊馬は、光岡自動車のスーパーカー「オロチ」をイメージした車の形。同社のサイトによると、オロチは2001年の第35回東京モーターショーに初出展した際のコンセプトカーとして誕生したそうです。大きな反響を受け、2006年10月に市販モデルを発表。2007年4月から発売を始め、14年9月に生産を終了しましたが、その後、同年11月にはアニメ「エヴァンゲリオン」とのコラボで限定1台が販売されて大きな話題になりました。今も根強い人気を誇る伝説的な名車です。

emuさんの妹の作品は、このオロチに家紋を加えてあるとのこと。もう少し詳しくお話を伺ってみましょう。

ーすいません、妹さんは何者ですか。

「30代の自営業です。私が仕事のため、10歳の息子を実家に預けた際、伝統文化を教えるために2人で作り始めたそうです」

ー妹さんは毎年このような精霊馬を作っているのですか。

「はい、毎年動物や車を制作しています。年々クオリティが上がっているので、今年は『これが来たか!』という気持ちでした」

ー制作にかかった時間や工夫した点は。

「30分ほどだそうです。オロチのなめらかな車体を意識しながら、ナス2本で仕上げています」

「実は今年初めに実家の祖母が94歳で亡くなり、初盆でした。『超特急で来てもらおう』と息子が迎え用の新幹線(はやぶさをイメージしたキュウリ)を作り、オロチは『冷房の効いた車でお土産(御供物)を沢山積んで帰ってもらいたい』との心遣いだそうです」

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