二世帯住宅の良い点・悪い点は? 良い点は「コスト面」、一方で「洗濯やお風呂の時間に気をつかう」の声も

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親世帯と子世帯が一緒に生活する二世帯住宅にはどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。全国の二世帯住宅を建てた経験がある男女150人に聞いたところ、二世帯住宅にして良かった点は「建築費の援助が大きかった」「土地代がかからなかった」などのコスト面が半数近くを占めました。一方で、悪かった点については、「生活時間のズレがあり洗濯やお風呂の時間など気をつかう」「家族や友人を家に呼びづらい」などが挙げられたそうです。

株式会社MayLightが運営する、こだわりのマイホームを実現するためのお助けサイト「注文住宅の達人」が「二世帯住宅に関するメリット、デメリットのアンケート調査」として2022年6月に実施した調査で、おもに40代(37%)、30代(28%)、50代(23%)、20代(8%)、60代(4%)が回答しています。

はじめに、「二世帯住宅を建てようと思った理由」を聞いたところ、「親世帯からの希望」(43%)、「土地を無償で提供してもらえた」(21%)、「家事や育児を協力してもらえるから」(17%)「建築費を抑えられるから」(14%)と続き、「土地を無償で提供してもらえた」と「建築費を抑えられるから」を合わせると、約3人に1人は経済的な理由で二世帯住宅を検討していることが窺えたそうです。

また、二世帯住宅で同居しているのは「夫の両親」が69%、「妻の両親」が31%という結果に。「二世帯同居にあたり不安だった点」については、「お互いのプライバシー」(52%)、「生活習慣の違い」(23%)、「子育てに対する口出し」「生活時間のズレ」(いずれも9%)と続きました。

調査結果から同サイトは、「親世帯と子世帯のプライバシーを確保する方法としては、家の構造を『完全分離型』にしたり、間取りを工夫するなどいくつか方法がありますが、完全に守るのは難しいので、どこかで妥協する必要がありそうです」と説明しています。

さらに、「建てる前の段階で一番間取りで気を使った点」としては、「トイレ・お風呂の位置」(37%)、「親世帯寝室の位置」(24%)と続きました。

調査結果から同サイトは、「二世帯住宅では1階に親世帯、2階に子世帯の部屋を配置するケースが多いですが、親世帯の寝室の真上に子ども部屋などをおいてしまうと、夜中の音でトラブルになるケースもあります。子どもが大きくなった後のことも想定して、慎重に間取りを決めましょう」と説明しています。

次に、「二世帯住宅にして良かった点」を聞いたところ、「建築費の援助が大きかった」(26%)、「土地代がかからなかった」(19%)を合わせると45%の人がコスト面でのメリットを挙げました。他方、「親の体調が悪いときに助けられる」(21%)、「子供の体調が悪いときに助けてもらえる」(20%)を合わせると、こちらも41%となり、二世帯住宅のメリットとしては、この2つの要素が大部分を占めているといいます。

一方で、「二世帯住宅にして悪かった点」については、「生活時間のズレがあり洗濯やお風呂の時間など気をつかう」(28%)、「家族や友人を家に呼びづらい」(19%)、「夫婦ケンカするのにも気をつかう」(16%)など、色々な意見が挙げられたそうです。また、「家事や育児に口出しされてストレスになることがある」(13%)、「祖父母が孫を甘やかしすぎる」(8%)といった意見にも一定の投票があったといいます。

調査結果から同サイトは、「実際に同居する前に、ある程度家事や子育てのルールなどを決めておく方がよいかもしれません」と述べています。

続いて、「二世帯住宅を建てるのに相談した住宅会社の数」については、「2~3社」が66%で最多に。また、「住宅会社を選ぶ際に重視したポイント」では「価格帯」(39%)、「間取り」(36%)に回答が集まりました。さらに、「建築を依頼した住宅会社」は、「ハウスメーカー」(61%)、「地元工務店」(35%)と続き、「建築設計事務所」は4%に留まったそうです。

調査結果を踏まえて同サイトは、「二世帯住宅を建てる際には、お互いのプライバシーや生活動線を確保するためにも、より慎重な間取り設計が求められます。できれば複数の住宅会社に相談して、間取りや建築費について、双方世帯が納得するまでじっくり検討するのがおすすめです」と説明しています。

また、「二世帯住宅のタイプ」を聞いたところ、「一部共有型」(51%)が最多に。一部共有型は、お互いのプライバシーをある程度守りつつも、親世帯と子世帯が協力しながら生活を送れるタイプだそうです。

次点は「完全分離型」(35%)で、「完全同居型」(14%)と比べると倍以上の得票差があったといい、両者を比較した場合、完全分離型は「プライバシー重視」、完全同居型は「コスト重視」と考えることができますが、やはりプライバシーを重視する人が多いという結果になりました。

最後に、「二世帯住宅を建てるのにかかった予算(土地代は含めず)」については、「2501万円~3000万円」(23%)、「3001万円~3500万円」(21%)、「3501万円~4000万円」などに回答が分散したものの、「2501万円~4000万円」という価格帯で全体の60%となり、目安としてはこのくらいの金額で二世帯住宅を建てている人が多いことが窺えたといいます。

また、「建築費の負担割合」については、「親世帯が多めに負担」(48%)、「親世帯と子世帯で半分ずつ負担」(24%)、「子世帯が多めに負担」(17%)と続きました。なお「親世帯か子世帯のどちらかが全額を負担する」という回答を2つ合わせると11%になり、約1割のケースではどちらか一方が建築費を出しているという結果になりました。

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【出典】
▽二世帯住宅の間取りとメリット・デメリット
https://chumon-jutaku-tatsujin.com/nisetai.html

▽注文住宅の達人
https://chumon-jutaku-tatsujin.com/

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