若い世代の35%が「制度としての結婚がなくなっても困らない」 一方で「夫婦と証明するのが難しい」などの声も

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生涯未婚率の上昇が社会問題となっていますが、制度としての結婚について、これから結婚していく世代はどう考えているのでしょうか。18~29歳の未婚男女2400人に聞いたところ、およそ35%の人が「法的な制度としての婚姻関係(結婚制度)がなくなっても困らない」と回答しました。その一方で、法的な制度としての結婚がなくなった場合、困ると思う点については「夫婦であることを証明するのが難しい」「配偶者・扶養控除を受けることができない」などの回答が挙げられたそうです。

タメニー株式会社が「結婚制度に関するアンケート」として2022年6月に実施した調査です。

はじめに、「法的な制度としての婚姻関係(結婚制度)がなくなったとしたらあなたは困りますか」と聞いたところ、「とても困る」(10.7%)と「やや困る」(17.9%)を合わせると28.6%の人が「困る」と回答。一方で、「まったく困らない」(23.2%)と「あまり困らない」(12.0%)を合わせて35.2%の人が「困らない」と回答したそうです。

また、「結婚制度がなくなると、どんなことに困ると思いますか」と聞いたところ、「夫婦であることを証明するのが難しい」(30.3%)、「配偶者・扶養控除を受けることができない」(22.4%)、「相続権がないので資産のやりとりが難しい」(19.5%)、「夫婦であることに法的な拘束力がない」(18.8%)、「子どもの苗字を決めなくてはならない」(17.4%)といった回答が上位に並びました。

最後に、「あなたにとって結婚とは」と聞いたところ、以下のようなコメントが寄せられたそうです。

【制度としての結婚】
▽血のつながりのない男性と女性が一緒に住み、生計を共にして暮らしていくことを社会的に認めてもらえる制度
▽法的に家族と認められること。他人の家と結ばれること
▽結婚は他人と他人が正式な家族となること
▽愛する人たちが法的に守られる制度
▽家同士のつながり
▽お互いにパートナーと認めあった者同士が、婚姻関係を結ぶ制度
▽互いの足りない部分を補い合える制度
▽手続き上便利なことが多い

【イメージとしての結婚】
▽男性1名と女性1名が家庭を築いていくこと
▽支え合いながら苦楽を共にし、愛し合うもの同士が一緒に暮らしていくこと
▽幸せな家庭を築き、どんなことがあっても支え合って生きていくこと
▽パートナーと互いを認め合い、一緒に歩んでいくことを決めたときにするもの
▽好きな人と、好きな人の子どもを授かり幸せになること
▽好きな人と一緒になり、辛いことも楽しいことも死ぬまで寄り添うこと
▽自分の家族をつくっていくために必要な工程
▽自分への幸せの道、孤独死しないための道
▽1人よりも効率的に生きていくための方法
▽共に生きるパートナーを決めること。子ども、家、仕事など、人生において大事な選択を一緒にする、またはお互いに応援し合って生きていくこと
▽幸せ、ステータス
▽好きな人との人生の半分こ
▽しなくても幸せにはなれる時代にあえてしたいと思う人に出会えたことがすごいことだと思う
▽苦しさは半分に、幸せは二倍に
▽どうしてもしないといけないものでもないし、機会があればという感じ
▽女が苗字を変えなくてはならない面倒な作業
▽今のところ負担、逃げ場がないというイメージ

   ◇  ◇

調査を実施した同社は、「恋愛結婚が主流である現代の日本において、特に若い世代には法的な制度としての結婚はそれほどには意識されていないようです。結婚することで得られるメリットを増やすなど、制度としての魅力を高めていくことで、『結婚』に良い印象を持つ人が増えていくかもしれません」と説明しています。

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