誰得?ナゾすぎる大会が話題、絡みと捻じれを防ぐ“職人”たちが集結していた 「こんなに反響があるなんて」

あさい あやね あさい あやね

スポーツや芸術、お笑いなど、多岐にわたる分野で開催される大小さまざまな大会。今回、あうぇっどさん(@Awed_Urshy)が発見したとあるグランプリが2.8万いいねの話題となっています。

注目を集めている写真には、『マイクケーブル8の字巻きグランプリ2022』の文字。マイクケーブルを8の字巻きにする大会…? 投稿者のあうぇっどさんも「誰得!?」としており、「私は通りすがりで、看板を撮って投稿したのみで、この大会自体は見ておりませんし、参加もしておりません。選手の様子や観客の入り具合はわかりません」とのこと。

しかしこの投稿のリプライ欄には、「絡みと捻れでケーブルの劣化を防ぐ為の必須技能です」「ライブハウスや音響等では、これでグランプリ取った人はすごく重宝する人材なんです」と言った声も。これにはあうぇっどさんも、「思いのほか関係者が多く…こんなに反響があるとは思いませんでした」と反応している様子がみられました。

一体いつから、どういった趣旨で開催されている大会なのか? 主催しているのは「日本音響家協会」さん。会員(全国の音響家)のボランティアで運営され、機関誌の発行や全国セミナー、交流会などを開催している団体さんです。大会について詳しくお話を聞きました。

--「マイクケーブル8の字巻きグランプリ」はいつから開催されているんでしょうか。

「2008年2月から開催しています。音響家の祭りをやろうという事で始めました。運営は会員のボランティアです」

--歴史ある大会なんですね。競技規則などあるのでしょうか?

「選抜選手と、当日行われる予選を勝ち抜いた選手が決勝戦で競います。 マイクケーブル2本を巻終えて床に置いたところまでのタイムを競います」

--しっかりルールが定められているのですね。どういった経緯で開催に至ったのでしょうか?

「いつも終演後に暗がりでマイクケーブル巻いている人たちをハレの舞台に登場させようという狙いです。しかし、音響家の多くはシャイで…最近は若手が出場してくれるようになりました!」

--素敵な開催趣旨ですね。「この大会で優勝した人は重宝される」といった意見も見かけたのですが、やはり作業速度が評価されるのですか?

「速度だけでなく、キレイに巻けているか(芸術点)も重要です」

--たしかに綺麗に巻かれたケーブルは見ていて気持ちいいです。どのくらいの頻度で開催されていますか?

「イベント『ライブ・エンターテイメントEXPO会場』で、毎年主催者さんのご好意で開催しています。また、本大会はプロの音響技術者だけでなくどなたでも参加できます。賞金は10万円ですが、楽しみとして競技に参加していただければ、私たちは嬉しいです」

--これを機に、より一層大会が盛り上がることを願っております! ありがとうございました。

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