高野川と西から流れてくる賀茂川の合流地点で京都市民の憩いの場所となっている京都府立鴨川公園こと「鴨川デルタ」。今、SNS上ではその鴨川デルタに生息する人々の勢力図が大きな注目を集めている。
「京都市民の私が見てきた鴨川デルタ勢力図」とこの勢力図を紹介したのは京都在住のこちさん(@cochi_wan)。
トンビの狩場、大道芸・ダンス・音楽の民、カップル、石積みアーティスト…鴨川デルタ周辺をエリアごとに細かく区分けしたこの勢力図に対し、SNSユーザー達からは
「鳶の狩り場めちゃくちゃわかる笑笑」
「今日の鴨川。水遊びキッズ、カップル、飲んでるカップル、グローバル飲み会、音楽の民、橋の下ダブルダッチは観測されました。現場からは以上です。」
「40年前になりますが学生時代、その辺りに下宿していました。デルタ公園の夜は暗くて1人で歩くのも怖かったですね。夜中には出町橋の西にラーメンの屋台が出てて、下宿の仲間とよく行きました。今は随分明るくなってるみたいですね。久しぶりに行ってみたくなりました!」
など数々の共感のコメントが寄せられている。
こちさんにお話をうかがってみた。
ーー京都の方でなくともこの鴨川デルタ勢力図は一目瞭然だと思われますか?
こち:大まかですがこのような配置になることが多いように思います。でも皆さんそれぞれ常に定位置にいらっしゃるという訳ではないです。
ーーこちさんは普段どのエリアに行かれることが多いですか?
こち:どのエリアにも行くため勢力図が大まかに把握できたかと思います。私のお気に入りの場所もありますがナイショです。普段は川や周りの景色を眺めたり、スジエビなどの生き物を捕まえて観察したりしています。デルタ中央部の大学生達に混ざって飲んでいることもあります。
ーーあまり近寄りたくない、もしくは近寄りづらいエリアなどあればお聞かせください。
こち:夏夜の橋の下は偶にゴキブリが出没するイメージがあるので気をつけた方が良いかと思います。ですが私は好奇心旺盛なのでどこでも行きます。
ーーこれまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。
こち:「トンビの狩場」についての反響が大きく、実際に食べ物を取られたという方やトンビの勢力はデルタ全体だという方がいました。勿論鴨川全域にトンビはいますが、ここで記載した「トンビの狩場」は、ビルの上という死角から高確率でトンビに食べ物を取られる場所を指します。というか私が沢山狩られました。また、勢力図に「石積みアーティスト」を記載させていただいたのですが、反響のお陰でなんとご本人様であるロックバランシングアーティストの池西大輔さん(@IsmDaisuke)の所まで届きました。池西さんはよく鴨川デルタで石積みの作品を作っており、私はその積み上げられた石を見かけていたのでご本人様とつながる事が出来てとても嬉しく思います。
全体を通して鴨川デルタにいらっしゃった事がある方それぞれの「鴨川デルタ」を沢山お寄せいただき、楽しみながら拝見させていただきました。
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「ゴミは必ず持ち帰ること。マナーをもって、愛すべきこの鴨川デルタをみなさんで守っていきましょう」とこちさん。みなさんも京都に訪れた際はぜひこの勢力図をヒントにマナーよく鴨川デルタに立ち寄っていただきたい。
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