「夜中に見たら腰抜かす」「かわいい!飼いたい」エンジニア作の生き物みたいなロボットが話題「賛否含めて楽しい」

門倉 早希 門倉 早希

「歩くベッドサイドランプできた。これで夜中に起きちゃってトイレ行くときも怖くない」

laniusさん(@lanius)の投稿がツイッターで注目を集めています。IT企業でエンジニアとして働いているlaniusさんは、頭(?)部分がライトで生き物のように複数本の足で移動するロボットを開発。投稿された動画では、暗い廊下を頭のライトで照らしながらお子さんを先導するロボットの姿が写っています。

見た目はロボットながらも、前足(?)を差し出して物を受け取ったり、人の後ろをついて行ったりとまるで生き物。ツイッターでは、「可愛い…これ飼いたいw 廊下を常にうろうろしてるランプくん!」「いや逆にこのランプが怖いわ!」「夜中トイレに起きた時にコレいたら腰抜かす自信あるw」とさまざまな意見が飛び交い、約23万いいねがつくほど話題を呼びました。

実は、laniusさんはこれまでも「歩くおもちゃ箱」など、生活に溶け込むようなロボットを製作。以前取材をさせていただいた際、「『心がある』と感じられるような人工物を作りたい」とおっしゃっていたlaniusさんに、今回もお話を伺いました。

自律的に動作する仕組みの開発も

ーー「歩くベッドサイドランプ」の着想は?

「おおもとのきっかけは前回と同様『ロボットでありながら「心がある」と感じられるような人工物』で、いくつかある案のうちの1つです。

今回ベッドサイドランプに着目した理由は、ツイートでも表現していますが、もし普段動かないランプが動いたら、人が必要な場所に必要なだけの明かりを提供してくれるし、それだけでなく、暗い中を同伴して歩いてくれる頼もしいパートナーとして『安心感』に寄与できるのではないか、と思いついたからです」

ーーどのような仕組みで動いているんですか。

「リモコンで遠隔操作しています。自律的に動作する仕組みの開発も並行して進めています」

ーーどのように作られたんですか。

「市販のランプにロボットの部品を組み合わせています。本体との接続部品や脚の構造部分などオリジナルのパーツはコンピューターでデザインして3Dプリントし、市販のモーターと組み合わせて使っています。小型のコンピューターがすべての脚とつながっていて動きを指示するようになっています」

ーーその後、おうちでは稼働していますか。

「まだ開発中なので、一時的に稼働させて実験したり改良したりを繰り返しています」

ーー反響が大きく、見た目がちょっぴり怖いという声もありましたが…。

「予想外に多くの方に反応いただいて驚いていますが、賛否含めていろいろなコメントをいただけるのが楽しいです。わたし自身が『こういうものが家にあったらいいのに』と考えて作ったものなので、『かわいい』『ほしい』などポジティブな感想に対しては『やっぱりそうだよね!』と嬉しく思います。

脚の動きが少し生き物を彷彿とさせるので『虫っぽくて怖い』という反応がある程度来ることは想定していましたが、照明の印象から怖いと感じられる方が多いのは誤算でした。ランプの色は変更できるようになっていて、カメラの都合で動画映りのよい色にしたのですが、怪しい雰囲気になってしまいましたね。投稿時は気づいていませんでした。

結果的には、わたしの『怖くないはず』という主張に対する温かいツッコミとして反応いただいていることが多く、楽しく拝見しています」

◇ ◇

もし今後、「歩くベッドサイドランプ」が人の動きを感知して自律的に動くようになれば、暗闇が怖いお子さんの手助けや、ご年配の方の転倒防止にも役立ちそうですね。「歩くベッドサイドランプ」のさらなる開発に期待が高まります。

怖いという声もありますが、見慣れてくると案外かわいく思えてくるかもしれませんよ。

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