「3歳児にカメラを渡して」写された何気ない家族の日常に大反響「エモいっ!」「子供の頃を思い出してうるっときた」

山本 明 山本 明

 「3歳児にカメラを渡して仕事に行ったらその日の事を写真が教えてくれた」という文言とともに「わたろ」(@wataro_photo)さんがTwitterに投稿した4枚の写真作品が大きな反響を呼びました。

 くもりのない目でとらえられた家族の風景は見る者に、まるで自身の子ども時代を再体験するようなあたたかさと切なさを感じさせます。以前カメラ屋さんに勤めていた経験があり自身も日々、ご家族の写真をアカウントに投稿している「わたろ」さんにお子さんがカメラを持つようになった経緯をお聞きしました。

 投稿には「エモいっ!!」「なんか一枚目、自分が子供の頃を思い出してちょっとうるっときました、、いい写真です、、」と感動を伝える人が相次いだ他、プラレールの写真に「後がないレールの先に、先のない分かれ道…感慨深い。」「未来を表しているんですね…」などと作品への考察の声も届いています。

 話題になった投稿に続けて「カメラは、『Nikon COOLPIX P5000(古いコンパクトデジタルカメラ)』を渡し、(撮った写真)をセレクトして、編集は明るさの軽い調整をワタクシがしました」などと、わたろさんは詳細をツイート、さらに6歳になるお兄ちゃんの作品もツイートしています。こんな感受性豊かな写真を撮る息子さん達は、いったいどんなお子さん達なのでしょうか…?

息子さんの写真に「親の作風からの影響を感じますね」と言われるのが嬉しい、とお父さん

――息子さん達は、それぞれどんな性格のお子さんですか?また、それぞれの性格は、撮る写真にもあらわれていますか?

 3歳は食べることが大好きで、よく遊ぶ元気な子です。でも上の子に遠慮して一歩引いたりするところがあります。小さい子どもだと被写体にレンズが当たりそうなくらい寄って撮ったりするものですが、この子の撮った写真を見ると一歩下がって撮っているような感じもしますね。

 6歳はしゃべるのが上手な子です。おやつの交渉やおねだりが巧みです。こだわりが強い事があって、最近では写真だと「これがこうなった瞬間が撮りたい!」と言った意思を持って撮る事が多いです。

――今回、息子さん達にカメラを渡して、一日写真を撮ってもらうことになった経緯を教えてください。

 特に撮っておいて、とお願いしたわけではないです。いつもは私が一緒にいる時に使いたいと言われればカメラを渡してその様子を見ていましたが、あの日は出勤前に2人が写真撮りたいと言い出して。私がいない時に壊されてもなーと思ったんですが、まあその時はその時かと思って好きに使いなと渡しました。
 カメラ屋さんに勤めていたのは結構前のことなのですが、カメラが当たり前にある環境で育ったのは確かです。上の子が自分も撮りたいと写真を撮り始めたのは、2〜3歳頃だったと思います。その時には「自分の好きなものを撮る」という大事なところは理解してた気がします。

――お仕事から帰宅なさって息子さん達の「一日にあったこと」を見て、まず最初にどう思われましたか?

 写真の良し悪しよりも、「どう過ごしていたか」が伝わってきたのが嬉しかったですね。「あそこ行ったんだなー」とか。その後にこの写真はいいな、と言うのを探しました。

――投稿に大きな反響がありました。

 「親の作風からの影響を感じますね」、というコメントは嬉しかったですね、自分ではあんまり分かりにくいので…。あとは自分の子どもにも(カメラを)渡したいといったコメントも嬉しかったです。ぜひ渡して「あなたがいいな、って思うものを撮ってね」と伝えて欲しいです。

◇ ◇

 息子さん達は今後もカメラで写真を撮りたがっていますか、とお聞きすると「多分子ども達はそんなにカメラや写真に思い入れはないです。だから他のおもちゃとかと同じでまたカメラで遊びたいなと思えば撮る、くらいの感じだと思います。無理矢理撮らせたりはしたくないので、気が向いたら撮って欲しいです」(わたろさん)とのことでした。

 さらに自身のこれから撮りたいものについては、「私は私で、今まで通り撮るだけなので特に何も考えていません。強いて言えば写真のための家族にならないよう、ちゃんと家族と関わった上で成り立つ写真を撮れたらなと思います」というわたろさん。ぜひその思いのままに撮り続けてくださいね。

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