「ヤンキーうさぎ彫りました」という文言とともに、Twitterに投稿された木彫り作品がネット上で異色の存在感を放っています。尖っているのにどこか温かい雰囲気を身にまとい、サングラスの下に寂しげな瞳を隠し持った木彫りのうさぎさん。いったいどんな物語を生きている設定なのでしょうか?作者にお聞きしました。
今作には、その不思議な魅力に心惹かれた人たちから「ジワる」「ほしい」「世の中見通す目をしておる」などの声が寄せられています。
作者である「たのしい木彫り」(@kibori_tanoshii)さんは実は「フナカワ」(@funakawana)さんといい「オレアザラシの食う寝るにゃんこ」(文芸春秋社)という題名の4コマ漫画本を発売中のイラストレーターさんです。「ヤンキーうさぎ」は、どんな思いをこめて彫り上げたのでしょうか?
「ヤンキーうさぎ」は無理にヤンキーをしているという設定とのこと
――木彫りを始めたきっかけは?
始めた経緯ですが、本当に唐突に始めたくなったからです。今年の一月末に東急ハンズで彫刻刀と木を買い、彫り始めました。彫る木はシナやキリなど柔らかい物を選び、彫り方はYouTubeにアップされている(木彫りの)動画を参考にしました。
――ユーモラスかつ、どこか悲しげな表情が印象的です。
顔は最後に仕上げています!0.7ミリなどの細めのマーカーで描いています。
――「ヤンキーうさぎ」さんのキャラクター設定は?
無理してヤンキーをしている設定です。なので、ちょっと強張った印象になっています。
サングラスは紙です(笑)!
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作品への反響について「欲しいといってくださるのがとても嬉しいです」と喜ぶフナカワさん。さらに今後は「ユーモアのある、普段描いている絵のようなキャラクターを彫っていきたいです。いつか個展や販売もしたいと考えています!」(フナカワさん)と意欲を語ってくれました。今後の展開に注目です。
【作者Twitterアカウント】
■たのしい木彫り(@kibori_tanoshii)
■フナカワ(@funakawana)