「少し休んでね
と指を踏まれてみたくて
とうとう自作自演です」
とTwitterに投稿された動画が話題になっています。柔らかそうな猫の前足が、人の指をちょんちょんしています。まるで「ちょっとお休みしてニャー」と甘えているみたい。可愛いなぁ〜と思っていたら、くるっと足が回って…。この動画に「本物の猫さんじゃなかったの!?」とリプ欄に驚きの声が集まっています。
「本当に踏まれてるようです! そのおてて欲しい」
「私もそこに指置きたい〜」
「えっ素直に本当に猫ちゃんが指を踏んでる!って見てたのに 最後の羊毛フェルトだとわかった時の驚きったらΣ(๑º o º๑)」
「猫飼いでも本物と疑わないよΣ(゚д゚;)」
「ガチ猫と思ってた…」
猫飼いさんをもうならせた動画をツイートしたのは「ヒナリ 羊毛フェルト猫(@hinalifelt)」さん。ヒナリさんは、毛流れやポーズがリアルな羊毛フェルトの猫をメインに作っている作家さんです。作品はどれも生きているようで、ツイートを見てまち針がついている猫さんに驚く人も。作品についてヒナリさんに聞きました。
お座りポーズの猫さんになる予定です
──この動画は、作品作りにちょっぴり疲れたと思われた時に思いついたのですか?
猫って人間が前足に触ると上から踏み返しますよね。作りかけの前足を見て踏まれてみたい衝動にかられ動画をとりました。
──踏まれてみたかったのですね(笑)。小さめの足ですが、子猫さんなのかしら?
はい小さめの猫用に作りました。これから体を作り接合させる予定です。ちょこんとお座りポーズにしようと思います。
──ならんだクリームパンになるのですね! 踏み込んだ時に、足が柔らかく変形するあたりも本物そっくりです。
素直に嬉しいです。超リアルな猫を目指しているわけではなくて、猫のかわいらしさを表現したくて制作を続けています。SNS等で猫観察をして日々かわいい探しに励んでいます。
羊毛フェルトは独学で、模索しながら今のスタイルになりました
──いつから羊毛フェルトで動物などを作るように?
2011年に羊毛フェルトに出会いました。羊毛フェルトの本を手に取ったのが始まりです。その本の中のワンコが凄く可愛くてそれを作りたいと思いました。それから独学で作り続け、模索しながら今のスタイルに至ります。
──犬を作ってみたいと思ってスタートした羊毛フェルトで、なぜ猫をメインに作るようになったのですか?
これまで色々なものを作ってきました。一番反響があったのが猫で、また友人に愛猫を作ってあげる機会もありました。特徴をつかんだその子に似ている羊毛フェルト猫さんを作ってあげたい、と思った気持ちのまま今に至ります。
──羊毛フェルトの猫は、どんなところが魅力でしょうか?
本物の猫は完璧です。可愛いが完成されています。羊毛フェルトの猫は不完全なところがいいと思います。作品を見る人それぞれが不完全な箇所を好きなようにカバーしてフィルターをかけて、自分の好きな猫にすることができます。
──本物の猫みたいですけど、完璧ではないから想像が膨らむのですね。猫を飼われたことが?
よく聞かれるのですが猫と暮らしたことがありません。犬は以前飼っていました。いつかご縁があれば猫と暮らしてみたいです。
◇ ◇
注文を受けた愛猫さんを制作してきたヒナリさんですが、現在はオーダーを受けていません。「時間と気持ちに余裕ができた時に、全力で可愛い愛猫さんを作らせて頂けたらと思います」と話しています。作品はSNSで見ることができます。
■羊毛フェルト Hinali ヒナリ(Instagram) http://instagram.com/hinali_felt
■ヒナリ 羊毛フェルト猫(Twitter) https://twitter.com/hinalifelt
■書籍「うちのコにしたい!羊毛フェルト猫の作り方」KADOKAWA(Amazon) https://www.amazon.co.jp/dp/4040686705/