「夜の銀山温泉が千と千尋の世界観だった」というツイートともに投稿された写真が話題になりました。朱色の手すりのついた橋を渡った向こうには、きらめく豪奢な旅館があり、それはまさに千と千尋に出てくる旅館にそっくりだったのです。旅館の中に千尋や湯婆婆、神様たちがいるのではないかと想像力を掻き立てられる写真に、「息止めて走らなくては!蛙に気をつけなきゃ!」、「千尋とカオナシが橋に立っていそう」など、映画のワンシーンを彷彿とさせるリプライが相次ぎました。「いいね」は2.8万件を超え、一躍注目の的となったのです。
撮影したのはひらゆいさん(@yuiphoto2)。日本の絶景を撮影しているプロの写真家です。ひらゆいさんに撮影にまつわる話を聞きました。
ーー山形県の銀山温泉にはいくつか旅館がありますが、こちらはどの旅館でしょうか。
「能登屋旅館です」
ーーこの旅館、千と千尋に出てくる旅館にそっくりですね。
「外観がそっくりで、頭の中に映画のシーンが次々浮かんできました。この旅館でなければひらめかなかったと思います」
ーー旅館の建物だけでなく、手前にかかる橋もそっくりですね。
「この橋は映画に出てくる橋より短いと思いますが、映画に出てきた橋を思い起こしました。この橋の手前は現実の世界、この橋を渡ると千と千尋の世界というように、異なる世界を繋ぐ橋のように思いました」
ーーひらゆいさんは絶景の写真家ですが、銀山温泉は魅力的な被写体でしたか?
「初夏の銀山温泉を撮影したくて行きました。たまたまこの旅館に出会った時、まさに千と千尋の世界だなと思いました」
ーー撮影をするにあたり、何か工夫したことはありますか。
「迫力が出るよう、下から上に向けて撮影しました」
ーー確かに映画に負けない迫力です。使用した機材を教えていただけますか。
「sonya7cです」
この夏、銀山温泉に行って、千と千尋を世界を想像してみたら、楽しい旅になるかもしれません。