なんのボタンかな?と思って押したら…クソデカ音量で「津軽海峡冬景色」が!!青森県竜飛崎の歌謡碑が話題

中将 タカノリ 中将 タカノリ

竜飛崎(青森県外ヶ浜町)に設置されている津軽海峡冬景色歌謡碑がSNS上で大きな注目を集めている。

きっかけになったのは

「なんのボタンかな?って思って押したらクソデカ音量で津軽海峡冬景色が流れて死んだ」

というたまさん(@tama1sm)の投稿。

歌謡碑は1977年にリリースされた石川さゆりさんの「津軽海峡・冬景色」のヒットを記念して1996年にこの津軽海峡を見下ろす高台に設置されたもの。中央のボタンを押すと「ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと…」と曲の2番が流れるという仕様なのだが、この音楽のボリュームの大きさは以前からたびたびSNSなどで話題になっていたようだ。

たまさんの投稿に対し、SNSユーザー達からは

「冬場に行くとそのズンドコ音量もものすごい風にある程度かき消されて大丈夫になりますよ (違う意味で死にかけますが)」
「もう一つの青森駅周辺の旧青函連絡船乗り場前にあるものは街中にありながらセンサーでなり始めちゃうので、ヘマをすると夜中に大音量で鳴り始めてしまうことがある」
「壬生寺で百円払って流す「あゝ新撰組」もなかなか女性の情緒を破壊してくれますね…」
「これを押した者は決して動じたそぶりを見せてはいけず、いかにも『コレコレ、コレを聞きたかったんですよ』という顔をして聞き入らなければいけないのです」

など数々のコメントが寄せられている。

たまさんにお話をうかがってみた。

ーーこの歌謡碑を訪れたきっかけをお聞かせください。

たま:私は日頃からあちこちを旅するのが趣味で、週末は遠くに出かけることが多いです。青森県はその中でも個人的にかなり好きなところで、今回はロードバイクで津軽半島の最果てにある竜飛崎と、桜の名所である弘前を訪問し、竜飛崎では景色、弘前では花見を楽しむという行程にしていました。

ーー歌謡碑のボタンを押してみようと思った理由をお聞かせください。

たま:歌謡碑の前に謎の赤いボタンがあったので、無性に押してみたくなった…というのが正直なところです。単純な好奇心です。あれを見ると誰もが押したくなるはず。

自分が訪れたときには周りに人がいなかったのも、押してみた理由の一つです。

竜飛崎を訪れたときは快晴で、対岸の北海道もばっちり見えました。しかし風がものすごく強く、立っているだけで飛ばされそうになるほどでした。ただ観光案内所の方によるとこれくらいの風は日常茶飯事とのことで、こんな場所があるんだと感動しました。

ーー流れた音楽のボリュームについてあらためてご感想をお聞かせください。

たま:竜飛崎中に響き渡るくらい迫力あるものだったと思います。押したら突然曲が流れ始めたので本当に驚きました。辺りにはボタンについての何の説明書きもないので、突然感がすごかったです。

津軽海峡冬景色は久しぶりに聞きましたが、やっぱりとても良い曲ですね。目の前の絶景と合わさって、感動して聞き入ってました。

ーー寄せられたSNS上の反響についてご感想をお聞かせください。

たま:自分でもびっくりしています(笑)。その後リプで色々な情報をいただきました。「体験談として昔自分も押したことがある」、「確かに爆音だった」、「他にもこんな似たような場所がありますよ」等々。どうやら竜飛崎を訪れた人が誰しも通る道のようで、良い体験ができました。

   ◇   ◇

歌謡碑を管理する外ヶ浜町産業観光課にもお話をうかがってみた。

ーー音楽の流れるボタンは歌謡碑の設置当時からあるものでしょうか?

担当者:設置当時からあります。

ーー音楽のボリュームになにか意図するものはあるのでしょうか?

担当者:歌謡碑がある竜飛崎は、ほぼ毎日強風が吹いています。風に音量が負けないようにとボリュームも大きく設定しました。

ーー今回のように「ボリュームに驚いた」という声はこれまでにも寄せられていたのでしょうか?

担当者:町には特に寄せられていませんが、メディアを通して耳にする機会が増えました。

   ◇   ◇

観光課では音楽のボリュームが大きいという評判は把握しているが、現在のところボリューム変更などの考えはないということ。これからも竜飛崎を訪れる人は臨場感たっぷりの「津軽海峡冬景色」を堪能できそうだ。

なお、今回の話題を提供してくれたたまさんは旅の中で泊まった宿や行程など、全国各地を旅した記録をTAMAISMというブログにまとめている。貴重な経験が素敵な写真と丁寧に綴られているので、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。

たまさん関連情報】
▽Twitterアカウント
https://twitter.com/tama1sm
▽TAMAISM
https://tamaism.com

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