「妖怪のまち」として知られる兵庫県福崎町のキャラクター、河童のガジロウがこの春、何を血迷ったかバーチャルYouTuber(VTuber)になってしまった。小さい子供が泣き出すほどの“怖すぎる”造形がカルト的な人気を博し、まちおこしに一役も二役も買っているガジロウ。公式には「カパカパ」としか喋れないはずだが、VTuberになって何をどうしようというのか。謎が謎を呼ぶ番組「ガジロウの泉」第1回目の生配信は5月7日18時スタートらしいが…!?
福崎町は民俗学の父と称される柳田國男の出生地。ガジロウは柳田の著書に登場する河童で、川で待ち伏せていて、遊びに来た子供たちのお尻から尻子玉を抜いてしまう「愉快なヤツ」(同町のサイトより)である。(…愉快?) 福崎町では現在、辻川山公園の池などにガジロウの人形が設置され、日々、訪れる人を楽しませたり怖がらせたりしている。
ガジロウVTuber化計画は、町の魅力をさらに広く発信すべく始動。CGアニメのキャラクターとなったガジロウが、「河童語を日本語に変換する機械」なるものを使って町のニュースやイベント情報、スポット紹介などを織り交ぜながら緩いトークを繰り広げていくようだ。ガジロウ単体では場がもたないため、モデルなどの芸能活動をしている高校2年生、山下未来さんが相手役を務める。
4月下旬には、お披露目のプレ配信を実施。ガジロウは「カパカパ…カパカパカパカパ…カパカパカパ…聞こえます?」「ご覧の通り、ガジロウがVTuberになりました。よろしくお願いします」と挨拶し、隣にいる山下さんには「JK(女子高生)って言葉、知ってるよォ〜?」と妙に馴れ馴れしく絡んでいた。
奇妙な河童VTuber誕生の瞬間に立ち会った人たちは、(尻子玉を抜かれながらも)温かく祝福。配信中のチャットには「ガジロウさんがすごく真面目な感じでびっくり」「ガジロウさんがVになってしまった…!」「ガジロウさんシュールで素敵ですね」「妖怪はいろいろ出来るんやねw」といったコメントが寄せられていた。気を良くしたガジロウは、5月7日18時からの第1回生配信に向け、Twitterの公式アカウントで「今や河童の時代!現実から目を逸らすな!河童はそこに!いる!」などと意気込んでいる。
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